俊輔よかったね。

きのう、何か書き忘れてることあったなーと気になりつつ思い出せなかったんだけど、そうだった、ともさかりえの出てるドラマを見たんだった。これが参った。ドラマ自体が安いとか筋がシドイとかそんなんはどうでもいいんだけど、ともさかりえの変容には悲しみを禁じ得ない。ひとことで言うと、舞台の訓練を受けた人の演技になっていたのだ。近年稀にみるツラ曲がりタレントとして、寿司でいえばアオヤギ的なチャームを放っていただけに非常に落胆した。発声から身のこなし、表情までが、寿司でいえば(笑)中トロ的な粘り腰の後味を志向していて(あれは誰が演技つけたの?)、それは舞台には必要な強度なのかもしれないけど、彼女個人の微妙なタレントは台無しもいいとこだ。

等身大のまま出ていって等身大のままそこで時間を過ごさなきゃいけない演劇と違って、レンズという拡縮自在な道具を持ったテレビでは、演者に求められるのは強度の発散より抑制だと思う。そんで、舞台で強度を身に付けたテレビの人は、どうしてもそれを振り回してしまいがちだ。気持ちいいからなんだろうと勝手に想像するんだけど。それは演出や脚本の人にも共通していて、例えばあれ、野菜の戦士だっけ? 三上博史阿部サダヲのCM。誰がやったのかだいたい見当つきそうだけど、えーと、あれはやっぱり見るに耐えないよな(笑)。演劇の文法は等身大のままで表現をこなせるすごいポテンシャルを持っているけど、それが強いからってブン回すのはしみったれた子供のやることだ。

イデーで片山さんに久しぶりに会う。横山さんがカフェを始めたと聞いて赴くがすでに店じまい。すぐ近くにうどんカフェなるものがあり話のタネに入ってみるが、麺もつゆもいくらなんでも、という酷さで絶句する。帰宅して仕事。体調は良好。金縛りの話を書いてから異様にカウンタが回りみんな電話やメールをくれるのだけれど、そんなにみんなオカルトに飢えているのだろうか。そういやカスタネダがまた売れている、とも聞いた。たけしのアンビリバボーも視聴率すごいんでしょ? 不況だとこれだから困るぜ。