どうも、復活しました、フレッシフレッシフレーッシュ! 俺さんがやられちまったインフルエン'さんの振る舞いについて経過を順にご報告いたしますと、入りが筋肉痛、そんで+頭痛、+ちょい熱、2日目で+悪寒、+腹痛、+下痢、+高熱、+激寒、+発汗、−悪寒、−高熱、3日目で−筋肉痛、ここでやや小康状態、4日目で−頭痛、5日目で−下痢、6日目になりそうな現在でようやく−腹痛って進行です。とにかく劇症のあと延々腹痛と下痢が残るのが2002年流。お薦めできない。

それでもやっぱりこう、ただの安静だと本読んじゃったりサイト見てたり音楽聴こうとかってしちゃうのが、間欠的に襲われる差し込みのためにいずれもどうにもできない、いや実際には2時間おきくらいにトライしてみては2秒と続けられずにこりゃダミだー、とかって止めるんだけど、とにかくなんにもできずに布団の中でまんじりと、ないしだんじりと時が過ぎてくというのはそれこそ忘れかけてた甘美な感覚なわけで、病気いいよなー、退屈ステキすぎー、とか思うんですけどね。あらぬ妄想は膨らむし、陰謀説からサイキック電波までバッチ来い。頭の中でメロが鳴ったってワンシークエンス延々ループ、静まりかえったところで、あ、スズメ、みたいな。

高い靴を買った。いや、僕のじゃないんだけど。ジャリが人様の靴を噛み壊してしまって、弁償させてもらうことに。でもほら、おっちゃんだからさ、うれしいわけですよ。身に付けるものをこさえる、じゃないや、なんつうんだっけ、あつらえる、じゃなくて(アルツ)、えーと、見つくろう、じゃなくて(泣)、あーもう出てこないからいいや、一緒にお店に行って目の前で選ばせて支払い済ませたげる、という行為が。そんで、どんな靴でもいいよ、いろいろ考えずにいちばん気に入ったのを指差せばいいから、とかむちゃくちゃなことまで口走ってみたり。

そんでまだ腹痛いのにのこのこと昼間っから原宿あたりに繰り出したんだけど、服を買う若者、という現象をひさしぶりに目の当たりにしてしまって同行者ともども毒気に当てられた。だって、なんか、へんなんだよ。すごい不当に高い買い物とかしてるんだけど、なんかみんな賢い消費者、みたいな雰囲気なの。Tシャツろくせんえーん、とか(折り目の付いてない方面の)パンツが3まん5せんえーん、とかってやっぱりちょっとありえないじゃない。

でもね、なんか若い子の感じが(実際のところはどうあれ)、無駄遣いしてまーす、役に立たなくて下らないくせにバカ高いもの買っちゃうぞー、って感じじゃないの。僕がそんな高い服買っちゃうことがあったらぜったいそういう雰囲気出しまくると思うんだけど、そうじゃないんだ。なんか、適切なものを適正な価格で的確な手段で買ってますって顔してるの。あれなんなんだろう、そんなに高い服を着る必要性に迫られるほど切羽詰まったとこに追い込まれてるのかな。お金持ってるとか持ってないとかじゃないと思うんだ。っていうかあんな高いものを手にしようとしてるのに無駄遣い感を伴えないとしたら、それは裕福の証左なんかじゃなくてただの不幸っていうか冷感症? みたいなことを話したりした。

そして靴だけど、どうにもぴったりな感じの出会いがなくてあの辺一帯ずいぶん歩いて、これじゃむくれちゃってちゃんとフィッティングできないんじゃないの?ってくらい足が疲れを覚えた頃に、明治通りもエーグルを過ぎるあたりでようやくウィンドウにある一足の靴に足が止まった。ディオールとかじゃなくてよかった、ってちょっと心の中で思ったけど、同時にディスプレイの下に小さくレタリングしてある値札もちゃんと横目で確認してみたりして(笑)、それはマネキンが着てる服の値段だったんだけどぜんぜん余裕な価格帯だったんで、任っかせなさい、とばかりに入ってさっそくほんとに指差してみたりして。

なのに僕ときたら、フィッティングしてる間にも、隣にあった似たような靴の値段見て安心さえしていたりしたんだけど、小さいのもここまでくると微笑ましいと思うがいかがか。さておき、えーと、結論から言うと彼女は文字通り目が高かった。提示された計算機の液晶には、ちょっとモードって恐ろしいなあ、とさえ思うような数字が並んでいて(書かないけど、僕のマッツァよか高い・笑)、それは当初の安堵感との飛距離もあいまって、おっちゃん的ときめきギフトマインドをぱーっと花開かせてくれた。素敵すぎ。よく選んでくれた、とも思ったし、陶酔の中でバタイユせんせい! とか叫んでみたりもした。大人になってほんとよかった。ちなみにこれは割とどうでもいいことだけど、すごく似合っていたよ。

というわけで財布の中をすっかり消尽して、貯まっていた仕事を済ませに店の前でさよならしてタクシーに乗り込みました。この話オチなし。確定申告しっかりやること。