ここ数日何をやっていたかと申しますと、えーと、もう酒ばかり飲んでいた。ひさびさに連日連夜、昼はそば屋で夜はバーで飲んだくれていた。あとキャバクラ行った(苦笑)。今日はNonやソネ、アブラやMWTといった馴染みの他に、Recoverという、我が家から徒歩1分足らずのバーに初めて行った。いわゆるスカした、クソ高い、居心地の悪いイメージで開店してから1年ほど静観していたのだけれど、行ってみたらまさしくその通りだった(笑)。そしてさすがにお酒はおいしかった。

Nonにはアラキング、MWTにはマサル&ワタルさんという教育を受けたお酒を作る人がいて、ソネとアブラにはそれがいない。2店には申し訳ないけどその差は恐ろしいほど歴然としていて、僕のような味音痴にさえはっきりわかる。ジュースやコンク、氷の品質についてはいくらでも突き詰めて語っているサイトがありそうなので避けるけど、ただ混ぜる、というステアのカクテルですら、いやむしろ単純だからこそか、美味しいと言えるものを出す店には敬意を持って接したい。だからといって曽根さんやアブラに原さんがいる限り、僕は足を運ぶのだろうけど。

そんでRecoverだけれど、上記4店には申し訳ないけど(笑)ここはいずれをも上回る技術を持っていた。聞いたら銀座で15年ご修行なさったそうで。そりゃあまあ。やや技巧に走るきらいがあるけど、完全に統合のとれた、破綻のないお手並みでございました。時代錯誤なインテリアも含め、お世辞にも居心地はいいとは言えないけど。それでも近所にこれだけおいしいお酒を飲ませてくれる店があることは心強いと思った。完全に距離感をはき違えたグリルメニュー(その他すべては高踏的なのにメニューだけは馴れ馴れしい文体)の充実度もかなり楽しみで、たまに行くと思う。教育とお行儀、そしてサービスについて考えるときりがない、というかそれは嘘で、デスな気持ちに陥ってしまってきりがない。