26インチに憧れて

8時過ぎに目覚めるも明らかに全身に疲れが充填されている感じ。身体じゅうの細胞膜の内側は、疲れの味のするポカリスエットで満たされているに違いない。僕の疲れは上からくる。首、肩、腕、腰、尻、腿、ふくらはぎ、そして足の甲。すでにふくらはぎまで疲れに冒されているのがわかる。足の甲がだるいときは、もう歩くのもままならない。

二度寝して目が覚めると、もう暮れかける時間。ボケラーっとしてるとリョウタさんから電話。なんと恐ろしい! 仕事が終わったから寄るよって! いま6時! いま6時! だいじょうぶかS誌! とうとう投げたかビジネスを!(うるさい)

ちょっとブランクがあったので「おひさしぶり」。サンプル盤をいっぱい持ってきてくれた。新しい音楽は彼に教えてもらうでもないと聴かないので、いつもながら助かります。まずはオオエさん新譜から。

オオエさん新譜、正直もう僕はついていけない。やりたいことがわからないわけじゃないけど、もはやギターって楽器に対する憧れの発露でしかないような気がする。ディストーションの呪縛、8ビートの罠。こんな安易なフック、誰も彼には望んじゃいないでしょう? サウンド表面の聞こえかたなんてどうでもいい。けど、もっと緻密な、もっと織りなすようなファンクネスを。たとえばワダさんがチャレンジしつづけているような。

やーその点ノーマン・クックの新作は軽やかだ。音楽なんてなんでもいーんじゃない、ウケればー、って身のこなし。基本的に粗悪マインドなんだけど粗雑じゃないので聞ける感じ。買わないけどね。ダフトパンク新譜、歌いまくっているのはロマンソニー? ゆるめのフィルターハウスガラージ仕立て。後半やや乱調な盛り上げが気になるけど、全体にギュッと抱かれる感じで悪くない。roule風味が強いな。

あとキリンジ(すごいサウンドパッケージング力! やや要素多すぎなきらいもあるけど、でもこりゃすごいね。80年代前半のポンタ周辺みたい。買わないけど。)とかファンクのコンピとか(ファンクからハウスへの持っていきかたが参考になったナリ)とかいろいろ聴く。退屈そうにしている人約1名。

リョウタさん帰ったあと仕事。夜半に、もう10日くらい前にフードショウで買ってきたまま忙しさに忘れ去られていたビールとチーズをいただく。で、また仕事。