タモリ起床。ご紹介いただいたお偉いさんにアポ取り。会議中とかでなかなかつながらない。昨日買ってきた「ポップ・マニエリスム」をぼんやり眺めつつ数回電話。やっとつながったと思ったら6時に西荻で待ち合わせ?あれ?いま5時?パジャマ着てる?タクシー!!

なんとか間に合いました。お偉いさんとのお話し自体は非常に楽しいものでしたが、就職につながるこれといった収穫はありませんでした。残念。

帰宅。食事が済むと案の定「ここに座りなさい」と父。

昨晩の悲鳴は何事かと叱られる。蛾の一匹ごときで二十歳を過ぎた男の出す声ではないと。しかたないじゃん女々しいのは事実なんだから、と開き直りながらも自分でも情けなさ過ぎて泣けてきたのでごめんなさいします。その後母に弱虫とか女々しいとかさんざんからかわれる。ところで蛾は?!

「ああ、洗濯機の下でよたよたしてたから怖かったけど殺して捨てといたわ」
唖然。母よ、汝、愚なり!なぜおんもに放り投げてやらない!?よたよたしていたのならつかまえるのはたやすいだろうし、蛾の身を思ってもなおさらのこと。んなことしてると畜生界行きだぞ!へたすりゃ地獄の業火に焼かれちゃうぞ!父は「やれ打つな、か?」なんて呆れてるんですけど、そんなねえ、あなた。そりゃでかい蛾は気味悪いけど、無益な殺生はいかんよ。二人ともあまりにしれっとしてるので本気で昨日の蛾に申し訳なくなってくる。昨日僕をあれほどまでに驚かせたあの蛾がもういないなんて。脱皮したての沢蟹のような、どのくらい力を込めたらつぶれてしまうのか判じがたいその外皮の触感と、つまんだ瞬間に伝わってきたびくびくした筋肉の躍動はいまでも再現できるほどこの指先に残っているというのに。どうしたらいいのかよくわからないけど、とりあえず手を合わせておきます。合掌。

テープ選曲振り出し。ほんとうに一生仕上がらないような気がしてきた。

「ポップ・マニエリスム」、「田紳有楽」読了、読みかけのまま行方不明になっていた「ホーニヒベルガー博士の秘密」が出てきたのでこちらも一気に読了。これはほんとに楽しい本。another side of エリアーデ。だけどもやっぱりエリアーデ