なにか空から音が聞こえてきそうなほどの晴天。放射冷却で空気も結晶化。のんべんだらりん。昼間からお風呂に入ったりレコード棚ひっくり返したりして過ごす。昨日のお偉いさんの話を咀嚼して今後の展開を考えるも、いろいろと怖い考えになってしまい閉口する。

テープ(まだ作りなおしているのです。もう作り始めてひと月も経とうというのに。なんて無能っぷり!)の選曲、前半部はほぼ固まる。つうかものすごくアホらしいことをやっているのでもう動かしたくない。自分の曲も入れることにしたのでフレーズを拾ってきて練り直す。

さて腰が重いですが歯医者に行かねばなりません。先生は一昨日のことには触れようとしません。僕も受付の時にふたたび謝ってからは、自分から蒸し返すようなまねはできません。重苦しい雰囲気のなか、スピーカからはコレルリのクリスマス協奏曲が聞こえてきます。

ここの診察室にはいつもいつもクラシックが流れていて、それも先生はあまり大仰なのはお好きではないようで、木管四重奏のような小じんまりした室内楽がお気に入りのご様子。幼児期の僕にとって室内楽は歯医者コワイのシンボルであり、いまでも室内楽を耳にするとあの鼻を衝く独特の匂いが喚起され、逃げ出したいような、でも逃げ出そうとすると叱られそうな妙な気分になってしまうのです。

左の奥歯は今年中に治したいものです。

10時頃、靖から電話が入る。悪魔の誘い。

贅沢貧乏(何をいまさら?)、ユリイカ75年9月号。ユリイカは澁澤特集。あんまりな値段のつけられた澁澤本はバカバカしいのでもう買わないことに決めていたんだけど、これは状態が悪くて比較的安かったから。フローラ逍遥の初版が1万円とかってほんと気狂い沙汰だよ。