先日のシャチョサンにアポが取れる。12時半に来なさい、ってもう出なきゃ間に合わないじゃない。急いで着替えようとするんだけど、短パン+Tシャツ+スニーカーとスーツの中間層がない。ジャケットなんて着ないし。時間かけて見つくろえばなんか組み合わせられたかもしれないけど、とてもそんな暇はないのでスーツで出かけます。堅苦しくても無礼にあたることはないでしょ。

四谷の某編プロ。お客さんを交えて就職バナ開始。編プロと出版社の間に流れる深い河を再確認。編プロ社員より出版社バイトからスタートすることを決意。お客さんがよくわからん大きい話をばんばん持ち出してきて困惑させられる(栗本慎一郎紹介してやるって何事?)。シャチョサンが「そりゃキミ無責任でしょ」と牽制して下さり助かりました。いくつかのご紹介をいただく。

四谷→お茶の水→神保町。先日買い逃した「ポップ・マニエリスム」購入。「V」は当分お預け。まあ別に急ぐ必要ないし。ところでいい本屋見つけました。前々から知ってはいたんだけど、エロ本屋だと認識していました。まあ実際売上げの主力は圧倒的にエロなんだけど、店主のプライドか客への配慮か、それらをカモフラージュするように文芸・学術書が棚に並んでいるのです。もちろん客はもっぱらエロ本を買いに来てるわけですから見向きもしない、結果荒らされてないと。

ミイマと昼食の約束。前々から会おう会おうといいながらずいぶん経ってしまったのだけれど。待ち合わせの九段下へ向かう半蔵門線のホームで、ゼミの同級生アサダと偶然再会。昼食へ同行。

僕のゼミはたいていが金融か商社に就職してしまう、なんていうのかな、かっちりした雰囲気のところなんだけど、そのなかでも朝田はかなりお堅いイメージの人でした。それが就職活動中にいきなり「人生とは」とかゴネ出した。結局就職ほっぽりだして有機農法の長期講習とかで長野に行ってしまったまま音信不通になっていました。楽しませてくれますね。いまはコーヒーの運び屋のバイトをしてるんだって。家庭のゴタゴタとか抱えつつ留学資金を貯めているそうです。貯まんのか?

とか話してるとミイマが来る。手近なレストランに入る。他に客がいない。いくらランチタイム外れているといってもゼロはないだろ。しくじったか?>しくじりました、あの味。

朝田とミイマは初対面でもうまくやってくれるのでうれしい。助かる。こういうの見ると僕はずいぶんひとづきあいぶきっちょなんだな、と思い知らされます。「元の友達っていうからどんなのが来るか内心戦々恐々だった」とか言ってる。どういう意味じゃコラ。

朝田は配達途中ということでお帰り。ミイマと世間話。あ、閉店ですか、はあ。市ヶ谷まで話しながら帰る。靖国神社を過ぎる頃から雨足が強くなり、折り畳み傘じゃずぶぬれです。ミイマに相合い傘しようか?デートみたいじゃんと言ったら、アンタ何バカなこと言ってんの?とすごい冷ややかな目で睨まれた。もー。

英に電話。きょうGUCCIに書類取りに行くと言っていたので冷やかしに行こうかと。ところが雨降っててめんどくせえとかぬかしやがる。殺すぞ。

財布も軽いのでおとなしく帰路に着きましょう。高田馬場で喜多に遭遇。中学の同級生、愛すべきひねくれ者、天下一品のあまのじゃく。あいかわらずでうれしいね。この前会ったときは「さくらの唄」で意気投合したんだけど、最近いいマンガない?って聞いたら、自信満々の笑みとともに彼がバッグから取り出したのが「レモンハート」。うわやられたー。

なんだか地元の連中もバイク熱再燃してるみたいで、喜多は最近350SS買ったんだって。マッハだよマッハ。他にも中学の同級生が続々とZ-FXやらGTやら昔の憧れのバイクを手に入れているという。僕なら、そうだな、限定解除行く時間ないからDUCATIのSSかMonster、あとはMOTO GUZZIのIMORAか。いやCAGIVAのMITOつう手もあるな。apriliaは手に負えなそうだけどMITOならいまの体力でも操れるだろうし。はい妄想終了。

家まであとひと駅ってとこで歯医者の予約を忘れていたのに気付く。愕然。引き返すの?これで3回連続のすっぽかしだから怖くて電話できない。とりあえず行くしかない。

高田馬場→渋谷→表参道。さらに悪いことを思い出す。きょううちの両親とも受診してるんだった。しかも親父はちょうどいま治療受けてるはず。なんか言われてるだろ絶対。悶絶。もう30年以上のおつきあいになる歯医者だから簡単に替えたりできないのよ。それだけにヘマしたらまずいのだけれど・・・タメイキ。

途中シャチョサンに確認の電話。決して良くはないが最悪でもない返事。

歯医者着きました。遅刻すること3時間。まずい。先生めちゃくちゃ怒ってます。普段愛想ない人が無意味に笑ってるんだからほんとうに恐い。きょうの診療時間は終了しましたと事務的に答えられ、とりつくしまもない。いいわけする間も与えられないまま診療所をあとにする。次回予約は3日の午後4時!乞うご期待!

しかたなしにスパイラルをちらっと覗く。ダメー。つまんなーい。なんすかこれ?

タグちゃんに電話、コスモへ。ロムの話を詰めなきゃ。打ち合わせが思いのほか長引いている模様で、待っている間ひさびさにネットサーヒンなどしてみる。CAGIVAのMITOとか検索してご満悦。うわ今度はタバタが仕事してるよ。この会社おもしろいねー。仕事、ちょっとまだ不確定要素が多すぎて返事できない。受けるとしたらかなり切羽詰まった年末になりそう。つうか正月返上は確実でしょう。タグちゃん、バテとラーメン食って帰る。ゆで卵食べ過ぎて気持ち悪い。

帰宅。眠いのに返事を出したいメールが多すぎて泣く。

夜更けに大惨事。洗面所の床にゴミが落ちていたので、メガネを外した寝ぼけまなこのまま、よく確かめもしないで拾い上げる。ビクビクッ→巨大な太った蛾!

きゃあ

何事かと母が飛び起きてくる。驚いた拍子にどこかに放り投げてしまったので一緒に探すが見つからない。部屋の戸締まりを厳重にして床に入る。しかしそのとき僕の頭の中をめぐっていたのは、「あんな大きな蛾がどこから侵入したのか」でも「いま蛾はどこにいるんだろうか」でもなく、自分が心底から驚いたときに発したのが、このうえなく女々しい、気色悪い、情けない「きゃあ」という声であったということへの羞恥でした。「うわ」でも「おわ」でも「ぎゃっ」でもなく「きゃあ」。