なんか書き忘れたと思ったら、きのうはパティトゥッチのフリーレッスンに行ったのだった。恐ろしいことに、期末試験中ということもあって生徒がぜんぜん集まっておらず、けっきょくベースはアップライトがジェイル、エレクトリックがヤーマンとチョビと俺だけ。それにマサキくんとそえださんがコンピングしてくれて、いいのかこんなパティトゥッチを身内だけで独占して。そしてジェイルもチョビもヤーマンもスカラシップ組でめちゃくちゃうまいので(ヤーマンは卒業してるけど)、一人だけクソ下手でしんどかった、俺。冷や汗でびっしょりになった。

ジェイル(アップライトの友達ではいちばん上手い。韓国ではすでにプロとして活動中。学内の8段階あるレーティングで8持ってる)がパティトゥッチ初対面だったんだけど、いきなり弦高低いのを指摘されて、彼も冷や汗まみれになってた。「きょうはシールド抜いて生音でやろう。弦高が低いと楽だけどダイナミックレンジは作れないよ」半泣きになりながらその場で弦高を上げ始めるジェイル。誰の目にもめちゃくちゃ上手いのに「指先だけで弾いてるんじゃないか、楽器がぜんぜん鳴ってない」とか言って、パティトゥッチ、上手い子には割と強く当たるなーw。おれにはニコニコしてるだけ。期待値ゼロw。

ちなみにパティトゥッチはエレクトリックも弦高たかい。「人に弾かせてみるとみんなこんなに高いの?って驚くね。でもジェマーソンやウィリー・ウィークスやポールジャクソンみたいなレジェンダリーなプレイヤーは、僕よりもっともっと高かったよ。僕はダイナミックレンジを作るためにはある程度の弦高が必要だと思ってる。ただそれは絶対じゃなくて、なぜかっていうとマーカスは弦高めちゃくちゃ低いのにダイナミックレンジが広いんだ、あれはどういうマジックなのかわからないねw」とのこと。まあマーカスと比べてもしゃあないので、自分もローアクションには憧れすぎないようにしよう。

あとは「演奏は会話といっしょ、ダイアログだよ」とか「シンプルなモチーフから構築するんだ」とか割といつもの話もしてたんだけど、チョビがこう手癖を出して弾いていたら、「もっとタイプライターみたいに指板をポチポチ正確に弾けるようにならないと」って言ったのが印象的だったかな。実際パティトゥッチの指板把握の正確さはちょっと飛び抜けてる感じするんだよね、見てて。指板をたぐってそのポジションに辿り着くんじゃなくて、ネックから手が離れててもノールックで迷わずその音だけを直接狙って外さない感じがある。あとなんだっけな、とにかく俺はあと5万倍くらい練習しないと話にならないなw。

土曜ながらリンカーンPI補講。短い期間に赤ん坊が生まれて母が死んだ俺のメンタルをすごい心配してくれて、リンカーン先生ほんといい人。期末試験の準備がぜんぜんできていないのを見通されていて、試験対策で30分を費やした。「ないしょだけどソロにダブルストップを入れると加点になるからやったほうがいいよ、(ベース科のチェアマンを務める)スティーヴベイリーがほら、和音が好きだから」というマル秘情報wを教えてくれた。あと「ソロはただ構築するんじゃなくて、有名なソロからワンフレーズだけ引用すると、勉強してるな、わかってるなって思われて印象がいいよ」とかw。ちなみにレーティング6の初見の譜面を試しにやってみたのだが、ぜんぜんダメだった。読めるかあんなもん!