11時のチェックアウトぎりぎりまで仮眠して、三茶から永田町と乗り継いで豊洲シネコンへ、「この世界の片隅に」を観に。映像表現としてだいぶ高次のものをひさしぶりに見た感じ、素晴らしかった。どうしても切り方に疑問は残るのだけれど、128分のこの尺以上に伸びたら上映館も限られて見る人も減ってしまうし、かといってこれ以上詰められる気もしないし、ほんとに難しい判断だったろうと思う。たぶんこれが限りなく最適解だったのだろう。強行軍だったけど、観といてよかったです。

そのあと有楽町で降りて、買い物。ほしかったビームス別注のファー耳あて付きニューエラ、買えなかった。あとは特にほしいものもないので、奥さんの買い物、切り干し大根、乾燥わかめ、とろろ昆布などを攻める(リアル)。亮太さんが有楽町まで来てくれて、トキアに移動して、前回の帰国で食べられなかったインデアンカレーを一緒に食す。のちお茶。あのゴミのような日々を送っていたゴミふたりがともに人の親である。われわれも十分すぎるほど歳をとった。あとは死んでゴミに戻るだけである。

羽田のカウンターでトラブル発生、帰りNYトランジットが取れなかったのでトロント経由のエアカナダを乗り継いで帰ることにしたんだけど、カナダにも最近ESTAみたいなeTAという簡易ビザが導入されて、それがトランジットだけでも必要だと言われる。無知とは恐ろしいもので、全く知りませんでした…。18:50の便だったんだけど、カーゴの預け入れリミットが18時ちょうどで、どうやっても18:10が限界ですって言われながらスマホでポチポチ登録して、結局承認のメールが返ってきたのが18:13。

それでもなんとか受け付けてくださったので、エアカナダのカウンターの皆さんには感謝しかありません。かつて成田のANA SUITE CHECK-INにボーディング20分前に駆け込んで、地上スタッフの皆さんが同じように搭乗できるように走り回ってくれたことがありました。そのときはリーダーみたいな人がやってきてスタッフに「みんな(おれが搭乗できるよう手配するのを)やめなさい。ルールを遵守して」って言ってのけたことがあって、ああ、こういうタイプが出世する会社なんだな、と思いましたね。そりゃ遅れるのが悪いのは百も承知ですけど。

あといくらファーストとはいえアライアンスのマイレージで取った人間なんてだいぶ適当な扱いを受けるんだな、ということもその人の口ぶりでわかりました。「この荷物をお捨てになるんでしたらお乗りいただけます。そうでないならお諦めください」って言ったあの女のいやな態度、一生忘れられないw。とにかく適切にアドバイスしながら全員で見守ってくださり、承認が下りたときには一緒によろこんでくれたエアカナダ地上スタッフのみなさんの暖かさには心打たれました。

機内では配布されたノイズキャンセリングヘッドホンのおかげで爆睡、トロント空港でもベンチで爆睡、ストームの影響により1時間遅れで離陸したボストンへの機内でも爆睡、で帰りは速かった。そして東京以上にボストンでホーム感を覚えている自分を発見しました。やっぱ家が落ち着くわい。