21日はプラベがMiss Jonesつづき。ムーブメントはプレゼンと創作ダンス(しんどかった)。午後に対位法だけど遅刻して行ったら先生が早上がりするところでもう終わりかけてた。22日、歯医者でクリーニング、血まみれ拷問。午後にGBレッスン、欠席が多くてカクテルパーティのスタンダードばっかやった。

23日水曜、きょうからサンクスギビング休み。奥さんからlineがあって、どうもお子の生育が思わしくないので再検査となり、27日晩に入院して28朝に計画分娩となるらしい。12月2日が予定日だったのでちょっと早まったな、と思いながら病院まで迎えに行って、近所のカフェでクレープ食べて帰ってきたら、陣痛かもしれない…と言いながらベッドに倒れ込んでったので、大丈夫かなーと思いながら楽器の練習をしていた。実は今日、ウォリーズの水曜日にシットイン(非正式での参加)させてもらう約束を取り付けていたのだった。

20時すぎに奥さんが這々の体で寝室から出てきて、よろけた音で異常に気が付いた。「これ入院になると思う」マジで? uber呼んで、歩いても5分ほどの距離にある総合病院に駆け込んだ。まだ産まれると思ってなくて、いま考えるとアホなのだが、ベースを背負って産科病棟に入ったのだった。この時点では子宮口は4cm、10cmで出産となるので、看護婦がだいたい1時間1cmが目安ね、なんて言うものだから、6時間後か、ギグ行って帰ってきたらちょうどいいなーなんて思っていた。

ところが診察して、入院手続きして、ってしてるうちに奥さんの様子がどんどん険しくなってきて、21時に分娩室に入って産科医が顔を出したときには「このあとライブ? 何言ってんの? いつ産まれてもおかしくないわよ」と言われて、まあ家庭が第一だ、ウォリーズは諦めることに。そうこうしている間に陣痛はどんどん激しく間隔も短くなってきて麻酔医が呼ばれたんだけど、この時点で子宮口はもう8cm、本来予定していた硬膜外麻酔だと効くまで15分程度かかるので、脊椎麻酔に切り替えますか? という提案を受ける。

いいから効くやつ打っちゃってよー、というムードなのだが、さすがアメリカ、えんえん脊椎麻酔によって起こりうるリスクと免責の内容が早口で読み上げられる(麻酔医は暗誦していて誰に向けるでもなく唱え続け、正直気が触れた人みたいだった)。奥さんのオーケーオーケーという返事に殺意が宿ったところで、ギャグのように同意書が出てきて、サインw。麻酔中は分娩室から追い出されて、15分ほど待ち合いで過ごしたのち、呼び戻されたら、麻酔すげえな、奥さんが穏やかさを取り戻していて、作り笑いする余裕さえ戻っていた。あとは30分ほどいきんで、お子が出てきました。おれ片足持ってただけだけど。

お子はなんというか、すごいですね。名前考えてなくって、やばい。