朝イチ、ソちゃんのチュータリング、先週のつづき。MP&Eはノー予習で臨んだが、授業開始直前にデヴィンに入れ知恵してもらったおかげでなんとかしのいだ。午後のアンサンブルはパトがまた風邪でお休み、仕方なくふたたび急遽、セバスチャンをトラに呼ぶ。

ミドルサンバの曲でアフロキューバンな頭抜きのベースラインを弾いてみたら、セバスが苦虫を噛み潰したような顔して、このリズムにそのベースはマジない、ぜったい合わない。って言ってきた。ラテン圏出身の彼にしてみれば、ブラジルのリズムにはブラジルのベースライン、キューバのリズムにはキューバのベースラインという枠組みが強く存在していて、そこを混濁させるのは日本人の私の想像を超えてウゲーっとなるらしいのだ。彼が笑顔じゃなくなるのは珍しいので、よほどなんだと思う。

帰り道、セバスとジョーが来週のオーディションがほにゃらら、とか話しをしている。何のオーディション?って聞くと「レーティングだよ」との答えで焦る。え、期末じゃないの? まったく知らなかった。レーティングとは楽器を演奏する学生全員に振られる4桁の数字のこと。左から読譜/スキル/即興/スタイルで、それぞれ1から8でレーティングがなされる。ちなみに書きたくないがおれはいま3443である。この平均を出して(俺なら3)アンサンブルなどのクラス分けが決まる。同じ新入生でこの子上手いなーって子に聞いたら6だって言ってた。エスペランサとかいくつだったんだろう。

さてそのレーティングは入学時のオーディションで決められ、その後は期末ごとにアンサンブルの担当教員が見直すらしいのだけれど、生徒にも能動的にレートを変えられる機会が与えられていて、それが再オーディションだ。おれはいまのアンサンブル3のクラスが、ドラマーが低レベルでとにかく悩まされているので、次セメスターのアンサンブルのプレイシングを何が何でも上げたいところ。トライするしかない。

ところが受付のウェブサイトを見たらもう締め切っていた。迷宮のような地下通路のさきにあるアンサンブルデパートメントのオフィスを訪ねて聞いてみると、締め切っちゃったけど空きがあるから入れてあげるよ、とのこと。というわけで急遽すぎるが、来週の月曜日にオーディションが入ることになった。ただでさえミッドタームで地獄だっていうのに。何の準備もしてないよ、どうしよう。