ふだんタワマンに対して基本的にはディスな態度をとっている私だが、フリーレント2ヶ月という甘いエサに釣られてタワマン的な物件に住むことになりそう。私のディスの理由はこんな地震の多い国であんな高いとこに住むなんて気がしれん、というのが主たるものなので、東海岸地震が少ないことだし、まあよかろう。しかしフリーレントの条件がよすぎるのが不安の種で、そこまでしないと埋まらないのかと疑い深くなる。不動産屋に聞くと空室は物件全体の価値を下げるので損してでも埋めたい時期なのだという。それもわからないでもないが、まあなんだ、ダメなら引っ越しゃいいか。

ところが航空券のほうで大問題。溜め込んだマイルを突っ込んでファーストの席を押さえておいたのだが、いまさらになって国際線のほうのペット持ち込みができないことが判明(米国内線は可能)。理由はフルフラットシートにあるのだが、それはさておきいちおうカーゴの条件を調べてみると、これがたいへんに厳しい。

第一にマイルでファーストを取るために7時間も乗り継ぎのある便になっているのだが、その間取り出せない。しかも検疫などの都合で3時間前にはもう荷室に入れなければならない。着陸後も手荷物優先になるので寒い中1時間は取り出せないという。ということはだ。3+11+7+5+1=27時間。いくらジャリが頑強だとはいえ、27時間もノータッチでクソ寒い中にほっておけるほどは丈夫でない。はいアウトー。

というわけで機内持ち込みができるエコノミーに座席を変更しなければいけない。いけないのだが、これはこれで多数の選択肢が浮上して、ジャリの忍耐に加えて私の体力の問題を含めた多数のパラメータが渦巻いて、脳みそがパンクする。パンクしたまま駅を歩いていたらヒロコちゃんにバッタリ会った。

90年代からこの日記を読んでいる人が私以外に何人いるか知るすべもないけど、もう何度も何度も書いてきたことだが、私の大好物は道端で偶然誰かとバッタリ会うことで、もはやそれだけが人生のよろこびと言ってもよい。そしてそれが東京に居続けさせる唯一に近い理由といってよい。それをすっかり失うのだな、また再構築することになるわけだな、と感慨深くなる。まあ、なるようになるだろう。晩は都寿司、いやさ名前が変わり「蛎殻町すぎた」を移転後初訪問。