会社を辞めたあとも熱を出したりイベントごとの準備をしたりライブがあったりでなんだかんだ忙しかったのだが、昨日からようやく「ああ、無職だな」という感慨とともに、夕方目覚めるような駄学生に戻ったみたいな暮らしをしている。

日記をつけるのをやめてしまったのは、29の就職のときだったように思い出す。当たり前だけど1日の大半が会社の仕事になったので、日記に書けることがなくなってしまったのだ。12年ぶりに本格的な長い無職のシーズンを迎えて、ふたたび日記をしたためてもよいのかな、とかなんとか思っている。

仕事で書いていた構造的機能的な文章と違って、ご覧のとおりのつらつら書きで、これはこれでなんというかヒーリングやセラピーに近い効果があるように思う。あといくらでも書けるw。ここも誰も見に来なくなった。リハビリにちょうどいいように思う。だいたいがいまどきのSNS時代、日記をつけている人もおるまい。

昨日は夕方に目覚めて、まず区役所に住民票を取りに。そののち兄に介護関係の書類を宅急便で送ってから下北のマッサージへ。貴族みたいな話だがさにあらず、回数券があと4回残っていて、私が指名する楊さんという旧満州出身の人は木曜しかいないので、せっせと木曜に使い切らないともったいないのだった。手をつけないといけない原稿が少しだけある。どこでやろうか少し逡巡したのち、千代田線に乗って、御茶ノ水を目指す。

レバノン料理のファーストフード店がオープンしたというので、様子を見に行く。ひよこ豆のコロッケのラップがウマかった。個人的には好感度しかないのだが、経営目線でみるとメニューから何まで拙く、不安に包まれた。料理も我が国で戦っていくには地味で単調に見える。ファーストフード、という同じ業態のまな板に乗せてみるとよくわかるのだが、ハンバーガーというのは特別によくできたフォーマットだな、というようなことを思う。

食べながら原稿に手をつけようとしていると、若い編集関係の人から電話。とても申し訳ないのだが、説教めいたことを言ってしまった。自分ひとりが相手ひとりに何か言ったところで業界の趨勢は変わるまい。世界の不快指数の総量だけを上げたような気になって、落ち込む。落ち込みながら家路に向かうと、兄から着信。何も手につかないほど気が滅入ってしまった。

昔撮った写真が取り出したくなったんだけどハードディスクに見つからない。どうやっても撮った記憶はある。よくよく考えてみるとmixiだ、ミクシ日記に上げたのだった。たいへん苦労して掘り出したのだが、画像をアルバム閲覧できないことや検索の弱さに手を焼いたので、どうにも手間だが、古いミクシ日記をここに移してしまおうかと思っている。