ぼくは伯父さん

実家に帰省していた(例によって数時間だけど)。両親ともにはっきりと死の色が濃い影を落としていて、要するにわかりやすく老人になっていて、つまりは遠くない未来にあの人たちは死ぬのであろう。どれくらい悲しんだらいいのか、それとも制御できない悲しみに包まれてしまうのか、それはどのくらい深いのか、親を亡くしたことがないので想像がつかない。

実家にはハタチになる姪も遊びに来ていて、実に立派な人間になっていた(人間になっていない頃を知っていると、とりあえず二足歩行して言葉をひとつふたつ喋るだけで実に立派だ!という気分にさせられる)。ほんとは悪い本と悪い遊びのひとつやふたつ教え伝えるのがバチェラー道の本懐たるものであろうが、兄貴を怒らせるとめんどくさいのでやめおきます。

でも悪い本と悪い遊びがないと人生つまらんよね。