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待ちに待ったTower of Power! しかしロッコはキャンセル、レイモンド・マッキンリーというセッション系の人がトラ。ショウはたいへん楽しんだし、楽しんだんだけど、やっぱ心の底では、ロッコ×ガリが見たかった。トラの人はじつに達者だったけど、やっぱりこうギリギリのところで、たびたびロッコのことを思い出してしまう。あの人じゃないと、という部分がある。
それでもガリバルディはガリバルディだったので、そこは感激した。タワーは黒人じゃなくてもファンクを体現できることを実証してくれたとても大切な存在だし、身体性に依存しないぶん、メカニカルにファンクビートを叩き出すための方法論がはっきりと提示されているのが魅力だ。でもショウでは、アルバムでは飛ばしてたような陳腐なスロウナンバーが存外良くて、あーまさにショウだなーって思った。
客席は安定の中年感覚。ブルーノートだし、そうなるよね。おっさんファンに連れてこられたっぽいおネエちゃんが、興味ねーわーって退屈そうーにしているのが、すごくよかった。それと、おっさんファンに連れてこられたっぽいお姉ちゃんが、興味なさげだったのに煽られてアガっちゃって、ワーっておっさん置き去りで盛り上がっておっさんが困惑しているのも、いいもの見れたーってなった。
ロッコの具合も気になるけど、ラリーもこれで来日は最後、次のボーカリストオーディションに入るということで、ラリーはボーカルが定着しないこと甚だしかったタワーで14年もフロントを張って、若いのに、よくやったなーと思う。エミリオとか裏ではやっぱ怖そうだもん。