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さすがに疲れてはいるのだが、荷造りしていない効果はさすがのもので、思ったほどでもない。
まずは泣きながら本棚を組み立て直し、本詰め。そののち慌てて宮下公園へ、TwitNoNukesのデモへ赴く。官邸前より渋谷デモのほうが僕にとってはホーム感が強い。官邸前ではどちらかというと眺めている感じなのだが、渋谷のデモではコール役をかって出ることすらある。ちょう楽しみにしていたNoNukesCrewのTシャツは瞬殺だったらしく買えず、ザンネン。
初めてデモを歩くウルフは官邸前のときと違って醒めていて、もんじゅくんやハートフルな絵柄のプラカードを見ては「もっとこう、チェルノブイリの奇形児の写真でもプラカードにしないとこの(沿道の)人たち何も感じないんじゃないの」とか言っている。そういうのセンセーショナリズムって言うんだよ、と言うと、つまらなそうな顔でビルを見上げている。車道から見るせいで街並みが普段と違う表情を見せてくれるのはデモの醍醐味で、それだけでも参加する意義があると僕は思う。
原宿駅でデモを離脱して、ウルフは友人の家に出産祝いに、ぼくはふたたびお片づけ。晩に佐世保帰りのことねちゃんが遊びにきてくれて、2割くらい処分しなければいけない蔵書の、どれを落とすかで延々話し合う。「リカってば!」はなぜか手放せないよね、とか。