金曜に行けなかったので、土曜の朝っぱらから医者、もひとつ医者。桃子と吉祥寺でカレー食って、会社寄って、買い物して、帰宅。スケート行くかと思いきや、さすがにそんな体力はなくて、寝たよね…。

晩に起きて、ウルフが渋谷でDJしてるというので行くつもりだったんだけど、時計見たらもう終わっていて、ごめんなさいという気持ちでいっぱい。さすがにこのまま休日を費やしてしまうのも甲斐がないので、打ち上げを終えたウルフとバルト9でおおかみこどもを観ることにした(ウルフだけに)。このあと結末に関する話を書きますのでネタバレ厨はここで閉じてください。

レイトショーまで1時間ほどあったので、新宿の街をぶらつく。2チョ、花園神社、ゴールデン街、歌舞伎町とぐるりしたところでちょうど1時間。なんだかんだでこちとら新宿をターミナル駅として24まで過ごしたものでね、ガーデンですよガーデン(eZで流れたPeach TimeのPVの岡村ちゃんよろしく)。

おおかみこども。画面はよく動きキラキラして快楽。お話はまだ乾かない傷口のような痛々しさだった。とにかく母親がやばい人なの。まずそこを共通認識としなければ話が始まらないだろう。あれ「母の愛」とかそういう言説で語られてるのかもしんないけど、ゴリゴリにやばい人じゃんか。本だけ頼りに1人で背負い込みまくるし、子供たちには抑圧者として君臨し、自らの表情も抑圧して微笑み続ける。知的な人物っぽく描かれるんだけどラストの捜索シーンなんて完全に理性ぶっ飛んでいて、ほとんどホラーの様相だ。

そんでネタバレですけど、母親はリベラルな顔をして愛情たっぷりに、子供たちの生きる道をエゴイスティックに誘導しまくっていく。それに一瞬ウエーと思うんだけど、エンディングでちゃんと手痛い代償を払わされることになるので、割と気分よく観終わることができた。手許に繋いでおきたいおおかみこどもは見えない鎖を食いちぎり、かたや逃走、かたや社会的存在として承認されて巣立っていき、がっつり喪失するのだ。

その罪と罰のバランスシートがきっしり描かれていたので、劇場を出るとき、悪い映画ではなかったな、と思った。でもこれファミリーに見せるのは、ちょっと意地悪ね。