忙しさ故に筆が乗らずさらに追い詰められている。渋谷で柳沼行氏の取材。帰社して雑務を片付けているともう夜更けである。食事の用意をする約束をしていたのでオオゼキが閉まる前に駆け込み、考えなく目に付く物をバスケットに慌てて放り込むのみ。
再び社に蜻蛉返りして、原稿整理など。今日は早く帰って僕が夕食当番だよ、などと大風呂敷を広げたものの、帰宅したのは4時半である。それから慌てて野菜を剥いては片っ端から鍋に放り込んでいき、味見をした頃には夜はとうに明けていた。何もかもが遅過ぎる。愚図という病である。