どうにも仕事が立て込んでしまって、慌ただしいことこの上ない。慌ただしいだけなら悪いものではないが、納期は破るわ約束は反故にするわ、目も当てられない。金曜に残した仕事を朝からぐでぐでと続け、まだ続け、昼から出かけるはずがようやく動けたのはもう暮れ頃である。
三軒茶屋で食事でもと思っていたが、連れが松陰神社に知った店があるというので赴く。赤貝と独活とこごみの三杯酢など、よく意図が織り込まれておりウマい。
導かれるまま、今度は老バーテンダーのバーに寄る。飲めない私はグレナデンの入ったオレンジジュースを舐めているが、大層好ましい店構えと人柄で楽しいことこの上ない。
三茶に戻るのも面白みがないと云うので、山下から豪徳寺に乗り換えて帰ることにする。豪徳寺モスバーガーを見つけ、新しいナニガシバーガーを買って、紙袋を提げて小田急で帰る。