体調最悪に加えて、とうとう放っといた奥歯が痛み出す。泣きっ面に蜂。蜂、巣まるごとだし。アシナガバチだし。リョウタさんの原稿だけどうしても飛ばせないので泣きながら書く。こんなときに限って、割とうまくまとまる。ほんとはこんな体調のときだからこそ原稿が良くなるのだけど、そう認識してしまうと今度は身体を痛めつけないと原稿が書けない、という条件づけになってしまうので(それを3年やって去年とうとう行き詰まった)、そうは思わないことにする。意地でもそうは思わないことにする。午後、歯医者。歯医者でカゼとアトピーを心配され、さらに本題の歯についても、よくここまでボロボロにしましたねー、と呆れられる。まったくだ。歯を削られながら、冷静に自分を眺めてみる。満身創痍で持病だらけで年金も貯金もなくて特技も才能もなく、定職も根気もない。よくここまで酷い人間ができたもんだと思う。健康と定職と心強さと。

それでも思い出だけは美しい、と書こうと思ったのだが、それすら危うくなる疑惑が浮上して(笑)、なりふり構わずに、当人に確認の電話を入れる。誤解だった。死なずに済んだ。明日はどっちだ。