朝、海入る。ひとり、バカみたいにパドル速い人がいて、ふつうの人のパドルを徒歩だとすると、競歩か小走りに相当するくらい速い。別世界。とにかくもう俺はその人に目が釘付けで、観察できるだけしてやろうと自分の波乗りも後回しであとを追いかけ回してたんだけど、凄まじかった。その人、乗ってからは割とメロウなマニューバで、もっと鋭いリップ決める人とかエアリアルかます若い子とかいるんだけど、乗り出しの速さ、あとピークを読む目はズバ抜けてたな。彼女か奥さんかわかんないけど女の人連れで、セットが入るたびに「右、来るよ」って教えるんだけど、それを聞いても俺なんかまだ気配さえ気づけない。そんで、あ水平線がなんか黒っぽくなったかな、くらいで、もうその人は正確にピークの位置まで移動していて、俺みたいな雑魚どもがセット来たでーってワーって沖にパドルし始める頃にはもう転回して、ウネリから乗り始めてたりする。多くのヒントを得た。全体に乗りづらい日だったが、上がる直前に1本、夢みたいなターンが無意識に連続して繰り出せて、気分よく終えられた。<158回目>微サイド、モモ腰、割れづらい、2時間半。

風呂浴びて着替えて、ジャリをKさんのカミさんに預けたら、いざ上京。まずは池尻でアカイケさんオフィス。生活苦を見かねてか(苦笑)、回していただいた仕事のミーティング。終わらせてタクって円山町。トランスのアフタヌーンパーティに入るギャル連を掻き分けて、エイジアPにてリハーサル。終えて、ギターの藤枝くんと食事に。どこ行こっか? ムルギー?「あ、俺もいまそれ思ってた」。以心伝心。本番は、ややベースの出音に問題があったようだが、まあ成功か。派手なキメのないベッドルームでダレなかったのと、新曲のエンディング、ベースとギターだけになるとこがビッタシ決まったのでよしとしよう。YMCKさんは世界観の構築からプレイまで、ものすごかった。ミニ鍵で・・・なんだあれ! 感動した。ああいうトチ狂った人がいるから音楽もまだまだ捨てたもんじゃない。帰り道、なんか突然死にたくなって(笑)、東海道線の中でボロボロ泣いてしまう。マズいなーと思いながら藤沢駅の階段を下るとKさんがいて、慌てて涙を拭いて世間話に興ずる。いやー助かりました。蜘蛛の糸。そのままいっしょにKさんの家まで帰って、ジャリを引き上げて、ぐったり就寝。