ボンボンブランコって「お坊ちゃん専門のたかり屋」って意味なんですか?(断じて違います)

ずるい人、の話。あんまり詳細に言うと本人に悪いので濁すけど、前にうちに犬が3頭集ったことがあって、人も多かったし犬たち興奮しちゃって、割と飼い主でも手を焼くような状況だったのね。そのとき我ら飼い主に「神」呼ばれた人がいて、もうすごいの、手なずけ方が。お釈迦様みたいに、あぐらの上にさ、それまで暴れてた犬たちが、クーンて寄り添っておとなしくなっちゃって。なんだあれは、手からなんか波動が出てるのか、はたまたフェロモンか。と神扱いだったんだけど。こないだふとその話をしてたら、そのとき同席してたひとりが「あ、あの人、こっそりバカスカ食べものあげてたよ」って。もうヒザ抜けちゃったよ。こっそり、だけならちょっと怒ってたかもしれないけど、こっそり、かつバカスカっていうのがいい。仕事とかもすごい有能って聞くんだよねその人。で、いろいろ想像たくましくして愉快になっちゃった。こっそりバカスカ。

きのうのベッドメモをやっつけちゃいます。えーと、ヤモリから。来たね、爬虫類。引っ越した翌日にトカゲ、翌々日にカナヘビを見かけていたのでまあ予想はしていたんだけど。ジャリがおもちゃ与えてもいないのにワシャワシャしてたんで見ると、まさにいまにも食わんとしてる瞬間で、「家の守り神なのそれ!」と叫んで蹴っ飛ばして止めた。シッポは切ったが胴体は無事だったのでベランダに放し、翌朝みたらいなくなってたんでちょっと安心した。

次。なんか脈絡なく「金や免許の制約がないとして、乗りたいバイクは?」と聞かれて、半日以上迷ってベッドの中まで持ち込んだ結論。Goodman HDS1200。グッドマンというイギリスのおじさんが、ノートンのレプリカフレームにハーレーのスポーツスターエンジンを乗せて作った、いわゆるバックヤードビルダーズマシン、ってやつだ。九段下ビルディングの前に停まってるのを何度か見かけては、小一時間うっとりさせてもらった。飛び抜けて美しいバイクだった。これがググってみるとあまりに情報がなくてびっくり。一方ではリベリアで切手になっていたのを知ってさらに驚いた。百数十台しか作られてないバイクをどうして切手にするかね。誰かお偉いさんにエンスーがいたんだろうなあ。ちなみに次点はMAGNIのSfidaです。これ、ほんとにどうでもいい話だな。

次、加齢臭、来ましたとも。なんか下着の汗臭さが、変質したんだよね今年に入ってから。おかしいなあ、なんだろうなあこのスメル、と思ってたんだけど、やっと気づいた、これ加齢臭だわ。イエーイ目指すぜ大中年。以上。次。バーゼルバーゼルというのは多摩地方に何軒もあるものすごくどうでもいいような洋菓子屋で、その立川店の2階がイートインになってたんだけど、これがまた輪をかけてどうでもいいような姿勢で運営されていて実に居心地がよかった。そんで、ケーキ屋のイートインなのになぜか食事がカレーだけあって、これが驚くべきことにウマかったのだが、とっくに潰れてしまっていたと先日判明。しかししつこくググってみたところ、どうやらあのカレーは豊田のコニカ脇にある支店に引き継がれているらしい。今度実家に帰ったとき食べに行こう、と寝ぼけながら思ったようだ。

おお、あとは富士山だけだ。えーとね、なんだか凄いブームになってませんか? 富士登山。メインターゲットは20代後半〜30代前半の独身女性。いやほんと、身の回りでもーのーすーごーくー多いんですけど! 最初のうちは「負け犬女は富士山に登る」とか言って笑っていられたんだけど、もう笑えないほど多いの。ざっくりした印象を書けば、なんか若さの行き詰まりを霊峰富士に打開してもらうつもりなのか、何らかの回答が富士山頂に落ちているはずと期待する人生迷子たち、というか。とにかく何て言えばいいのかなー、ある種のイニシエーションを欲している感じなんだよね。そんでほら、富士山の霊峰っぷりはものすごいオーセンティックに確立されてるからさ、そこらへん新興宗教とかセミナーとかには転ばなくても富士は登っとこう、みたいな湯加減。でもあれ、老人がやるから非日常として成立するんであって、体力ある世代が行ったって大したドラマない気がするんだけどな。まあいいや、女たちよ、好きなだけ登ればいい。山頂には空虚な中心しかないのが確認できるだろう(あのカルデラはまさに日本と同じ構造だ)。そのとき、ああ8合目でリタイヤしておけばよかった、などと後悔しないようにね。