大きなファイルをやりとりしようと思ったのだが、どうにも遅い。速度測定サイトで測ってみると、あら驚いた、1.6Mbpsしか出てないの。一応言っておきますけど、うち、ヤフーBBの45MB契約です。別に理論値そのまま出せとは言わないけどさ、これはちょっとあんまりよね。そんでしかも、モデム再起動してコネクション取り直してもらおうと思ったら、今度は一気に不安定モードに突入。リレーの音がカチカチカチカチ、サーモスタットじゃないんだから! ほんと大声で言いますけど、ヤフーBB、これから申し込む人は45Mじゃなくて26Mのほう申し込んだほうがいいですよ! 安定してるときはいいんだけど一度不安定になるとドツボる。すごい怒ってるんだけど、このボロマンションの電話線が冗談みたいに貧弱ボロボロなものなので、しゃあないかもしれない。にしても、孫はこんなデリケートなもん売って儲けてんのか。商品として脆弱すぎ。

けっきょく出かける時間になっちゃって、回線はほっぽっとく。ジャリを預けて藤沢、新橋、押上、立石。某誌の取材で、花押づくりの体験修行。武士のサインみたいなやつね。草書をベースに、たんまりたくさんのアレゴリーぶちこんで図案化してくんだけど、しかもそこに文字相の吉凶まで絡んでくるので(線の交点がいくつあると吉、とか、囲まれた部分がいくつあると凶、とか)、デザイン作業は煩雑を極める。まあ俺の場合、天地を表す基本のフォルムの中に、唐木の唐のまだれ、そして元、あと音楽が好きということでト音記号、さらにト音記号はもともとアルファベットのGを図案化したものだからゲンのG、さらにラッキーナンバーの3を入れ込ませていただいた(ほんとはこういうネタバレは一切しないのが大人のルール。よって逆に、花押研究はその大半をイマジネーションとアナロジーに依存する作業なのだそう)。

相談しながら、先生は何度も何度も筆を動かしてデザインをソフィスティケートさせていく。ほんとは数日かけるそうだけど、今日は取材なので1時間程度で決定。図案が決まったら、あとは書く練習。基本の筆運びについてレクチュアを受けながら、100回くらい書いてるうちに、だんだん筆跡が安定してくる。それにしてもまったく、なんて子供っぽい作業! 自分のサインを考えては幾度となく練習する中学生の気分を満喫しまくった。一応筆が勝手に走り始めて何度でも同じ形に書けます、くらいまで習熟したところでおしまい。そのあと半蔵門線で(中央林間から南栗橋まで乗り換えなしで行けるのな。腰抜かした)半蔵門。リョウタさんとかんちゃんと3人で喫茶トーク。リョウタさん、1ヶ月ぶりくらいなんだけど、もうすでにこちらの脳内で結んでいた像を振り切った太り方。2年半前に撮ったという社員証の写真がもう、ちょっとした人相学の専門家に鑑定に出しても別人と判定されちゃうレベル。あそこまで会うたびにイメージ修正しきれない太りっぷりって、来年あの人生きてるのだろうか。ゴー・ドック!

帰りは田園都市線で中央林間乗り換え、というのをはじめて試してみる。割と快適なれど、冷房のことをすっかり忘れていて、鵠沼で下車する頃には両上腕に軽い痛み、偏頭痛。こないだもレンタル屋行って、冷房で頭痛くなってけっきょく何を借りるか決めかねたまま出てきたし、ほんと熱帯雨林とか砂漠化とかよりまず、エアコンなんとかしないとみんな死ぬぞ。