レギュラーってふたりとも、ものすごい美声の持ち主だよなあ。

転居先の書き込み終わった契約書が手もとにあるんだけれど、まだ返送していないしお金も払っていない。という今朝になって、ものすごいライバル物件が登場。仁義は欠くが、背に腹は代えられないので夕方に内見する約束をしてしまう。朝のうちに上原出張所で不動産屋に出す住民票をとってから近藤医院に寄り、ジャリをさとうさんに預けてから午後イチに日赤で後発性白内障のレーザー治療(ドすげえサイケな映像が網膜を直撃。眼科領域で得られるビジュアルは映像芸術の比じゃないね)。予約をすっとばしてねじ込んでもらったので待ち時間が存外長く、約束に遅れるのではないかとひやひやしたが、そのおかげでJRを使うテストの機会が得られた。品川から、、、ええー? 5駅? いつから東海道線はこんなにぶっ飛ばす電車になったんですか。京葉線より暴力的な速度に戦く。

物件はダメだった。ざーんねん。古い建物だったので懸念していたものの、水回りの配管が完全に腐っていて、ドアを開けた途端猛烈な匂い。不動産屋が慌てて窓を開け放ちに走るが、よせよ、無駄だよ(笑)。前のオーナーが自分で水回りリフォームに格闘したのであろう痕跡が痛ましい。半年足らずで逃げ出したそうだ。間取りは良かったし、8階建ての5階でオーシャンビュー、プライベートプール付き、というふれこみに偽りはなかっただけに惜しいけれど、長所のある部屋より短所のない部屋へ越したいの(どうよこの弱気っぷり!)だよ、いまや俺は。

帰り、決めかけていてたぶん決めることになるだろう物件に寄って、建物の周りを意味なくぐるぐるまわってみたりする。前に訪れたときより暮れ頃だったので、レイドバックっぷりが針を振り切っており、ほんとうに自分がここで暮らせるのだろうか、とやや心許なくなる。そんな気持ちを抱えつつ帰途に付き、気づいたら渋谷センター街を歩いている。あの、なんて言うんですか、着ぐるみ娘たちが座っていて、あの、なんて言うんですか、顔面にスパンコールとかファイティングペインととかをトゥマッチに施した男の子たちがたむろっていて、そのどちらにもカメラクルーが付いていた(笑)。自宅に着くまで、なにひとつ用のあるものごとがない。やっぱりもう、ここを出ていいんだ。