451の誕生日とクリスマスを、まとめて遅れてやる日。451の誕生日は多忙とさまざまな不運(笑)から先延ばしになっており、クリスマスはいわゆるクリスマスメニューが気に食わない、との理由からやはり先延ばしにすることになったのだ。そんでコム・シェ・ヴにもちょっと飽きがきていたので(つうか前回メインにちょっとナメた皿出されたので)近所に去年できてちょっと気になっていたル・プチ・バトーに電話したのだが、予約だけでとうに満席だという。あらら人気やね、年の瀬も押し迫ってるというのに。それともクリスマスメニュー回避組がよほど多いのか。そんでじゃあ最近できて気になってたけど食ってない2番手といえばオ・ヴゥ・ラバで、とりあえず行ってみたらこちらは恐ろしいことに、僕らのほかに客は誰もいなかった。だいじょぶか!?

何度か前を通りかかったときには割と入っていたのになあ。目あたらシーズンを過ぎたらもうダメになっちゃったのだろうか。それにしても店内が静かだ。BGMもない。何らかの意図があっての静寂だとは思うが、それにしても息が詰まる。僕みたいに息が詰まった客はリピーターにはならないかもしれない。接客は素人っぽかったけど気安くて親身で、とても好感が持てた。しかし静寂で息が詰まる。料理は、とてもていねいに技巧を凝らした皿ばかりで、安いし量も適当だし、また食べたいと思わせるサムシングもあった(オマールの香り付けとかコンソメジュレの固さとか。451がとった仔羊に血のソースで何か白菜かなんかが巻いてあるのもウマそうだった)。しかし静寂で息が詰まる。シェフのためにも、有線放送の外回りの人はいますぐ上原のこの店に営業に行ってやってくれ、とエスプレッソを飲みながら思う。奥の部屋からマダムがペンを床に落とした音が聞こえる。

今日のgoogle:イモタル、ピグマリオン効果メソニック森ビル