変わらず今日も伏せっていた。部屋にある不要品のいくつかをオークションに出したので、その発送で午前中ヤマトの人が来た。小さな引っ越し便、というサービスなのだが、梱包までやってくれるのでじつに快適。しかしこうも引きこもっていると、何か自分のあずかり知らぬところで自分にまつわる酷く悪い事態が進行しつつあるのではないか、みたいな原型的な不安がふつふつと湧いてくる。人間というのは面白いものだと思う。うんこは飯を食わなければ出てこないが、不安や欲望はほっといても湧いてくる。

長いこと書こうと思っていて忘れてしまっていたのだが、十六茶のCMで、実可子が、ただのファニーフェイスというかブサイクヅラの3枚目女優、という扱いなのが、まあわかってはいたもののやはり衝撃的だ。ある層(僕らより3、4歳若いオリーブファン)にしてみりゃそれこそカリスマチックな信仰の対象である、神々しき市川三姉妹の末妹も、世間一般を相手にする代理店の誰かにとっては、小林聡美と同じく、醜くはないがブスと嘲っても叱られないくらいにはエキセントリックな、ある種の愉快さを催させる顔面のひとり、でしかない。そしてそれは、実可子が誰かを知らない大半の視聴者にとっても同じことだ。コンテクストとは、かくも脆弱なものなのである。