一日へとへとで余力なし。晩はクラス・マゼラン3回目。メジャー空間とマイナー空間を交錯させてお手軽AOR、という話が面白かった。復習のために簡単に書き記してみよう。楽理興味ない人は読み飛ばして。例えばキーがCのダイアトニック・コードはCM7・Dm7・Em7・FM7・G7・Am7・Bm7(-5)。そんでCmではCm7・Dm7(-5)・E♭M7・Fm7・Gm7・A♭M7・B♭7。で、この同主調のハイブリッドを作るんだけど、ここでミソだなあ、と思ったのは、両方のスケールからメジャーなカラーだけを抜き出していくこと。つまりCM7・B♭M7・A♭M7・FM7・E♭M7。そんでGはG7だとトライトーンがドミナント感強すぎるからDm7/Gで軽さを出し、Dはひとつまみ転調感を加えてDM7。下降ラインにするとCM7・B♭M7・A♭M7・Dm7/G・FM7・E♭M7・DM7。これ続けて弾くと、まあ最後まで続けて弾いちゃお笑いだけど、なーんかスティーリー・ダン・テイストに。

そんでお馴染みトンデモ回路による跳躍をばお目に掛けますと、これは要するに、ビタースウィートとかハニーペインの作り方、って話だと思った。スウィートな思い出とビターな思い出から陽気さだけを取り出し、軽やかさとエスプリ(失笑)を振りかけてシェイクするとあら不思議ー、アーバン(失笑)になりましたとさー、なんてね。何でも勝手にシンボライズ&アナロジーしてしまうのはまったくボンクラの証ね。あとはスラントラインのコードカラーのチョイス(パッシングディミニッシュは前時代の洒脱、9thで並行に下りて転調感だとアシッドジャズ臭、など)についてと、リハモナイズについてメモを取った。しかし自分の声を録音して人に聞かせるというのはほんとうに嫌な汗が出る。ムネカタさんの突き抜けっぷりがうらやましい。というところで話がようやくムネカタさん(小心者じゃない方の)になりました。

前にこの日記でも「30男が裏声で悶絶」「1週間は脳裏で鳴り止まない」「都会の妖精」「アナライズ不能のエレクトリック・ファンク、しかも畸形」などと触れ回ったおかげで、俺のところに「ムネカタCD聞かせろ」というリクエストがメール、電話、対面販売などで殺到していたのですが(やく4件)、本日ようやくお手製のエロジャケつきCD-Rを本人より頂戴しまして、同時に「バラ撒いて良い」という言質も取りましたので、ここにMP3でアップロードしちまうことにしました。覚悟を決めた方のみ、アーバンピクシー(笑)のむずがり声を存分にお楽しみやがり下さいませ。ちなみに今日の新曲は地獄のスロウ&メロウ・グラウンド・ビート「ガーベラ82」でした。もう全員お手上げ白旗のすげえエロソングだったよ。ビバ! 都会のおもしろパーソナリティ。ってなとこでいってみましょうか。ムネカタさんによるコーネリ方式の独りユニット、Pick the Navelで「悪魔とラブソング」、どうぞー。<mp3, 5MB>