わはははははは、さすがにキツくなってきたぞ。11時に外出、四谷、芝浦、城南島、千駄ヶ谷、神宮前、6時頃帰宅。ちょっと動けなくなってしまい1時間半ほど放心。恐ろしいことに、眠れすらしなかったのだ。コートを脱いで、座って、ぜんまいおもちゃのように、こてっと止まってしまった(笑)。でいかんいかんと正気に戻って原稿。処理能力があからさまに落ちていて、予想の倍かかってしまい、いま4時半。かなりいかがなものかと思うのだが、これから6時にタバタと待ち合わせて、海へ行く。あヤバい、洗濯さぼってたからタオルストックがすっからかんだ。どーしよ。

城南島のことを少し書こうと思う。これは別に俺が行かなくても全然支障ない、というか通常だったら赤帽出して別の仕事をするだろうただのお届け物用事だったんだけど、ちょっと風景に興味があってわざわざ行ってみたんだ。そして思惑どおり、京浜工業地帯に完膚無きまでに圧倒されて帰ってきた。にび色の空に野ざらしのコンテナ、群生するススキ、きらきら光るけど、ほとんど動かない海。だだっ広い道路、白けたアスファルト。期待したお定まりの風景そのものが、期待の度を大幅に超えた精彩さを伴って目に飛び込んできやがりまくるじゃないか。

轟音を立てて連なっていく、海岸道路の大型車たち。コンテナを降ろしてシャーシだけになったトラックの、剥き出して猛回転する巨大なゴムタイヤ。それを60センチくらい脇に見ながら、バイクのタンクにちょこんと座って横風に煽られてるジャリさん(えー!?)。そんで、まあいかにも俺が言いそうなことだけどさ、当然のようにひとつ漏らさず美しかったよ。最高に心細くて、ときめいた。胸にギュンときた。そんで気分がするするするっとほどけていって、びっくりした。埠頭へ渡る橋を越えるそのとき、開けた空にヒャッホーイって叫んだよ。帰り、青山墓地沿いの西通り街路樹が舞い落ちてきたのにもヒャッホイだったけどね。Mrオータム、筋金入りの季節マニアか。