Aさんのご所望で、森本美由紀さんのタマちゃん展覧会に。外苑前の会場は他に誰もいなくて、気兼ねなく昔のシスターだのオリーブだのをふたりして延々読みふける。カフェオレ飲みながら昔話をいっぱい。そのあとオモサン(いよいよオモサンと発音するのに抵抗が無くなってきた。いいぞ!)まで歩いてまい泉寄って、ナディッフ寄って、あと先日ちらっと書いたエンリベグリンの路面店も見てきたけどあまりに可愛すぎて俺にゃムリー、って思い(確かに評判通りなめしは良かったが)、ABCにまで寄っちゃって、いやー、早くから出かけるとどこにでもいくつでも行けて素晴らしいね! ちょっと疲れたけど。

最近の口癖に「腑に落ちりゃなんでもいいのか!」っていうのがあって、まあなんつうか、理に適っていて、そのアイデアが面白くてエレガントで魅力的なもの、って僕は基本的に好きは好きだけど、でも実際にそのアイデアの下でドロップされた被造物はあんま面白くねえし脆弱、っていう頭脳オチ、メタフィジックオチのケースにここんとこで何度か直面したのね。前は割と、具象物はさておきアイデアが面白ければエンジョイできた気がするんだけど、最近は決定的にアチャーって思っちゃう。腑に落ちさせてくれて気持ちいいけどカチャカチャしたものより、ずぼらでも魯鈍でもズシンと感じさせてくれるもののほうが素敵。ようやくそんな気がしたりして。