とにかく寝ていられるだけ寝て、具合の悪いところをすべて直そう、と思うが、時間の都合というものもあるので少し仕事。頂き物のタイカレーレトルトを暖めて食す。体調が悪いのはなんとでもなるけど、独りは普通に心細いね、こういうときゃ。こういうとき、ってのは、昨日から着替えてない、少し湿気を含んで冷ややかなスウェットの上下をだらしなく身にまといながら、キッチンの、シンクの前に突っ立ったままでどんぶりに開けたタイカレーとご飯をかき混ぜながらひとくちひとくち食ってるようなときのことだ。

熱はさっさと下がったのでジャリの散歩に出て、こないだ酔っぱらって靴を忘れてきた(とうとう酔いどれっぷりもここまできました)お店に寄って、謝りながら靴を引き取ってきてから古今でお茶して、べらーめん(という名のラーメン屋。アイデア店主が想像を絶する不味さの新メニューを年に何本も考案しては目新しさに負けた客の鼻を曲げる。しかしトマトらーめんだけはなんとか許容範囲というかコンディションによってはまれに美味しくて仕方なく、その記憶が忘れがたくてたまに食べてしまう)でトマトを食べて、原付飛ばして渋谷駅に出てノンでお茶してたら、お店の電話を渡された。へ、俺? 

出てみるとキヨコさんで、なんでも俺の携帯を拾った人から、拾った場所の近くの店に預けておいた旨電話があったので、取りに行ってください、とのこと。しかしなぜキーヨに掛けるかね、拾った人。そしてなぜノンに掛けて俺が捕まるかね、デンパ冴えすぎり。と思いながら預けられた住所を聞いていると、どうも聞き覚えがある。自分の携帯に電話してみる。「はい」あの恐れ入ります、ワタクシこの電話を落とした者なんですが。「はいはい、うちのお店で預かってますので取りにいらしてください。住所はですねー、、」あれ、Jくん?「はい!? Jですが」あのー、えーと、ゲンです(笑)「、、、アンタなにやってんですか」さっき靴を取りに行った店だった。

同じ日に、共に忘れられた靴と携帯を取りに行く、という大失態をやらかして、タハハ・・・とか消え入りそうな気持ちでホットワインを頼む。そしてまた酔いが始まってしまい、アンテナの閉店後を借りて藤田さんがバーを開いたというので覗きに。リョウタさんと合流して、山下書店でマンガばっかり買って(バカ姉弟売り切れ痛恨)、さすがに眠くなって帰ってきた。体調はもちろんいっそう悪化していて、とにかくいま水を無理矢理2リットルほど飲んで、寝るところだ。今日は冬粒子を吸い込み過ぎた。心細いイメージがやたらめったらフラッシュバックしてくる。素晴らしいことだが、人恋しさで行動が規定されると他人に迷惑をかけがちなので自制すること。心細さの気持ちよさに溺れないこと。