9/13〜14

夏の盛りには冬のことばかり、冬の盛りには夏のことばかり、苦痛のさなかにあっては水に浮かぶ感覚を、毛布に包まれれば激烈な痛みのことばかりを考えてしまう。ノスタルジー、なのかしらね。

昼、打ち合わせ2件。S社のNさんは以前Bでお世話になった方。異動後も声を掛けてくださって非常にありがたい。でもこの日記を読まれているらしい。困る(笑)。歯医者に寄ってから帰宅。仮眠をとって、歩いて待ち合わせの渋谷へ。荒木くんが譲ってくれた(飽きたら殺される条件でタダで。感謝&恐怖)一式をタバタ御大が運転するレンタカーに積み込んで、いざ、はじめての外房へ。

携帯の波情報をちくちくやりながら渋谷から乗って、首都高、東関道、東金道路、九十九里有料道路(夜間はタダ)。途中ちょこっと迷ったものの2時間かからずに外房に着いちゃった。あとは車内で寝て夜明けを待つ。人が増えてきたので東浪見に移動して、6時頃から。途中、タバタのファンボード(安定性の高いロングと振り回せるショートの間の子)を借りたら一瞬立てた。でも自分のになると、起きあがって足の裏を着こうとした頃にはもう転けている。スキルを云々できるステージにはいなくて、単純にパドル力が足りない、ただそんだけ。最後の方はバテバテ。筋トレ頑張ること。サイド強、腰〜ハラ、チョッピー、2時間半。

たとえばボーリングは、初回から球を投げられるし、ピンも倒れて、運が良ければストライクさえ出せちゃうかもしれない(僕は出せたし、みんなもそうだろう)。毎フレームストライク、に至るまでには何年かかるのか知らないけれど。それでいえば、僕はいまだ球を投げられもしない状況にあって、先達には、秋が終わったとき球が投げられるようになってれば上々だね、と言われている。投げられるようになったところで、来年の今頃ピンが倒れるようになっているのか、かなり怪しい。ストライクを出せるようになるまでには、何年かかるのだろう。そもそもストライクなんてあるんだろうか。そんなスポーツ。すごく楽しい。

行きと同じ道を2時間半以上かけて帰ってきて、荷物を降ろし、タバタはソファで寝入ってしまう。僕もシャワーを浴びて、12時前に少し横になる。1時半頃、ふたりともむっくり起きて、さてどうしようか、レンタカー期限まで時間あるね、今返すのもったいないね、というところで考えていたことは一緒で、湘南へ出かけた(笑)。事前に湘南はどフラットだと知っていたのだが、とにかく自由意志の配下にクルマがある、という状況にタバタも僕も盛り上がっていて、どこかへ出かけずにはいられなかったのだ。モータリゼーション万歳。しかして湘南の海は波ひとつない明鏡止水の如しっぷりで、一応ボード積んでは来たのだが、眺めただけで帰ってきた。バカにも程があると思う。帰りの車で爆睡。目覚めたら桜新町

7時半頃富ヶ谷に到着して、今度こそ荷物を降ろし、長ズボンに履き替えて菊地さんと大谷くんのトークへ。大久保くんいつも都合してくれて感謝です。トークの内容に関しては既知領域が大半で新鮮味に欠けたが、エビを焼くバターの香りが(トークが終わったあと、卓上コンロで大正エビを焼きながら質疑応答をする、という趣向だった。ほんとうにふざけた人たち。)会場いっぱいに広がって、お勉強志向の熱心な音楽リスナーと饒舌とミスティフィカシヨン(文字どおり煙も立ち上っていたし)というマッチングには大いに楽しませてもらった。

エビが焼き上がって食す頃、「サンバの未来はどうなりますか?」という質問をした子がいて、会場は見当違いな質問だなあ、という雰囲気で冷笑が漏れていたけど、僕にとってはこれへの回答がいちばん興味深いトークとなった。ここ半年くらい、エキゾとしてではなく隣人として南米のことばかり考えている。なにしろ南米は地球の真裏で、真裏というのは隣同士と同じくらい隣接した存在だ。南米音楽とか南米文学、はとっかかりで、それより地理や経済、思想、そして気候、土壌、人種、といった風土、南米そのものについて。いつかまとめて書きたいけど、最近ではエクソダス(笑)するなら中南米しかないと思っている。

終了後、Nonで少し飲んでからトークの打ち上げ組に合流。初対面の方、この歳になって声が大きい奴なんてイヤだな、信用ならねえな、と思ったでしょう? そのとおりですよ(笑)。その後、瀧坂、潤くん、ピロスエさん、さかもとさん、四文字熟語のサイトをやってる人、早稲田の女の子、とカラオケに流れ、醜悪な様相を呈して大いに楽しみ、5時半頃、呼び出しの電話があって中座。呼び出されたバーで9時まで飲んでいた。帰り、魚力さんに声を掛けられていた神山の御神輿が今日だったと思い出し、集合場所に寄って、ごめんもう俺酔いどれで無理だわ、と伝える。22、23日には八幡のお祭りがあるから、そっちには出よう。よく眠れそうだ。ぐう。