仲根かすみフランス語会話を見て、彼女のあとに続きながら1から10までを数えている。間違いなくこの7月で最良の瞬間。

かと思っていたら、最後にボーナスみたいな最良更新が待っていた。ひさしぶりにノートを持って外で何か書こうかと散歩に出たら、勢いづいて下北まで足を延ばしてしまい、Tに寄る。T自体ものすごく好きな店なのだが、なにしろここの店長はいま僕がただひとり癒し系、と衒いなく言えるところのKちゃんだ。何度聞いても裏切りなく文句なしに素晴らしいグルーヴのあるおしゃべりをする人で、僕は彼女と話しているときは幸せだ。

中村由真の社宅ドラマで変わり果てた姿をさらしていたのは誰だっけ、という話を前にしていたのを覚えていて、あいさつがわりに小松千春、とだけ言ったその言葉の調子で僕はもうオールオッケーになってしまって、我ながらなかなか簡単でよろしい、と思った。何時間か、少しづつ大事に、いろいろな話をした。

お店が終わった後で食事に行って、彼女のお友達のHちゃんも合流してとりとめないトークをしていたのだけれど、携帯の時計を見たHちゃんが、やべパパにプレゼント送ってない、と言ったのが契機で、3人とも父親の誕生日がいっしょだということが判明。店中の人に言いふらして回る。日付が僕らの父親の誕生日になったころにお開き。ほくほくして帰ってきたら、途中池の上あたりで袋小路に迷い込んでしまい、マッピング感覚にだけは絶対の自信がある僕なのにこんなこともあるもんだ、と驚いた。月が出ていた。