昨日の追記からはじまる話。あのさー、打ち合わせの先方に「君、ストリート系だね」って言われたんだよ! もー!(プンスカ) 大苦笑な物言いだけど、でも一方でこの発言はものすごく正しい。ストリート+系という表現の是非はともかく、単語本来の意味から言えば、なんちゃらエイプとかバカみたいな値段乗っけられたスニーカー履いてる子供より、裸足で高級マンションにズカズカやってくる正体不明の派手シャツ坊主のほうが間違いなくストリートチルドレン寄りだもんな。そのおっさんはストリートという単語の現代的な用法を心得ないことによって、正確に本来的な語義を使いこなしていたわけだ。

こっから先がうまく書き表せなくて3日ほど放っといたんだけど、やっぱりうまい書き方が出てこないから練れないまま書いちまおう。さっきの発言を受けて僕がとっさに思ったのは、語義は常に相対的なレンジによって広義と狭義に分類されるけど、この場合、エイプが狭義でチンピラが広義なのだろうか。それとも逆で、エイプのほうが拡張された用法だから広義で、チンピラが本来的だから狭義なのだろうか。それともどちらとも位相の違う狭義の用法なのだろうか。という疑問だ。うーん、やっぱもうちょっと小馴れた言い方をしたかったー。

さてその答えだけど、よくわかんなくなっちゃった。間違いないのはエイプは通俗的でチンピラは本来的な用法であることだけど、狭義・広義、ないしは集合によってそのベン図を描こうとすると、どうもあやふやになってしまう。どれを選んでもそれらしい説明ができるんだもん。誰か正解教えてください。設問が悪かったのかなー。間違いなく言えるのは、エイプ云々はポピュラリティ高めながらかなりオフセット強めの語義であり、チンピラ云々はセンター寄りながらかなり忘れられがちな語義であることだ。そして、こっからが本題といえば本題なんだけど、この通俗的と本来的な用法というところに至って連想したのが(最初の発言からかれこれ1分近く、薄笑いを浮かべながら黙ってしまってたわけだ)セレブ問題だ。セレブという単語についても同じことが言えると思った。

ストリート同様にセレブという単語が氾濫してることの是非はさておいて、セレブリティが神様から祝福された者である以上、叶姉妹やブリトニーさん同様、または彼女ら以上に、デミーや池松さんはセレブだと思う。で、叶のほうはエイプ同様ポピュラリティ大きめながらオフセット強めのタームで、池松さんのほうはチンピラ同様見落とされがちながら本来的なマッピングになっている。最終的にこれが言いたかっただけなんですけど! 狭義のセレブと広義のセレブ、果たしてどっちがどっちなのかいまいちわからないままこの話いったん終了。来週日曜はよろしくー。