■

寝付きが良かったせいか、いつになく８時前に目が覚め、ベッドを出る一歩目から妙に膝のクッションが軽い。何の予兆だろうか、と思いながら鯉のぼりシャツに着替え、まずは洗い物。デカい掃除機をガラガラ言わせながら掃除。シーツの洗濯。浴室の床にタワシを掛ける。すべてレッスンであり、リハビリだ。浴室の壊れかけた窓から見上げる彩度高めの空が、輪郭のはっきりした一日を予感させる。

机の上を片づけ終わった頃（また領収書を溜めてしまった）Ａさんから電話。友達と渋谷で会うので、ついでに頼まれものを引渡しに寄るとのこと。先月Beltorchiccaで取り上げられていたルクルゼのバーゲンが彼女の家のそばだったため、買っておいてもらったのだ。どうも最近、衝動的に注文→忘却→到着→請求書というパタンが続く。僕はルクルゼで何を煮込むつもりだったのだろう。まったく思い出せない（笑）。何か作ったら写真でも撮ろうか。お茶を淹れる温度を間違えた以外は気分のいい、手持ちぶさたにぼんやり風を見るような午後だった。

ぼんやりはやっぱスゴイ。