記憶喪失、または町の外れでシュビドゥバ
昼風呂、「浅草紅団」読了。前評判が高すぎて期待しすぎちゃったかな。「東京のプリンスたち」と比べちゃ悪かった。夕方、川島と英が来宅。英は相変わらず煮えきらない感じでやきもきさせられたけど、川島は家業の大工を継ぐことに前向きになれたみたいで、とてもいい状態だなって感じた。清水や常くんなんかの建築家連中とタッグ組んで施工やれば面白いんじゃないかなと思ったら、昨日会ってきたって。応援してる。手が動く人はみんな尊敬するよ。
客が帰ったあと、恋人と長く話す時間がとれたのでもろもろのよしなしことについて。話のタネはどうでもいいことなんだけど、甘いニヒリズムの罠に囚われちゃ台無しよっていうのが僕なりの姿勢。黙っちゃいけないと思う。知ることで生き延びることだってあると思う。後ろ向きで走る徒競走みたいなもんなんだよ、って言ったら「お子様ね」って笑われたけど、わかったような大人面だけはしたくないさ。
夜、洗面で倒れてしまい、救急車の世話になったらしい。ベッドで目覚めたら2日の夕暮れで、腕には点滴のあとの脱脂綿、机には自分の名前が書かれた知らない病院の診察券。完全に記憶が飛んでいて、キツネにつままれたとはこのことで。締め切り4つとサイトの立ち上げが一気に終わったからかな、歳のせいもあるのかしらん、いやね、ほんとに。