ひこうき雲

というわけで洗濯。のち散歩。イチョウ並木から野球場、8月の終わりに通ったのと逆周りにグラウンドを回る。すべての状況があのときとは正反対なようで、こういうシンボリックな試みに身を預けてみるのも悪くないと思った。グロッタとか回廊式庭園の楽しみには、うずまきというモチーフにおいてある種の胎内回帰があると思うんだけれども、よく考えてみるとうずまいてるのは腸であって子宮ではない、という事実に気づく。らせん状の子宮? ご冗談を。

グラウンドでは気合い部のみなさんが気合いを入れてる最中。グラウンドをならすローラーの残骸に腰掛けて見上げると西の空にはひこうき雲が。こころの地層にあたらしい層が生まれるとき、その人の見上げる空には必ずひこうき雲が走っている。そういうふうに世界はできてるみたい。よくマンガとかであるじゃん。

閉ざされっぱなしの裏門をよじ登ってフレッシュネスバーガークリームチーズと生ハムの新メニューおいしい。ここの色付きの紗を通った天窓からの採光は、人の肌の色をやけに艶っぽく照らし出す。富ヶ谷フレッシュネスバーガーは、晴れた昼間にお試しください。帰り道、ふと振り返ると、さっきのひこうき雲が散り拡がりながら夕焼けに染まり消えていく。ひるがえって東の空にはお月さま。ピースフルな午後のひととき。こんなんでいいのかもなって思った。

さすがに連休ともなるとメールの数も減って、電話もファックスも鳴り出す気配さえない。きのうまでのドタバタが嘘みたいに静まりかえったわが家で、ひっそり更けゆく秋の夜を愛でつつ日記書いてみました。毒気抜かれてないか? 最近、俺。