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寝坊するもスケートである。フロントまたも小1時間掛かる。一端降りてしまえばフィフティだってすぐ流せるだから、完全に心根の問題であろう。本日は大変な収穫があった。長らく諦めていたテールタップからのF/Sリバートに成功す。可笑しなことに、何度試みても転ばない。非常に非常に機嫌が良い。
原発の建屋が吹き飛んだ日、取り乱した私が真っ先に思ったのは、何んも可んもが駄目になる前に、尾花の鰻を食いに行かねばならぬ、ということだった。あと何度食せよう、などと欲張った事は云わぬが、只、折角なら真ん中ではなく上の重にしてやろう、とは思った。
無学の極み、俗物の証左とはこのことだが、しかし最後の晩餐遊び(明日人類が滅亡するとしたら何を食べておくか)を生きている間に真面目にやらされるとは、現実は食えない物である。然して思い果たすべく、上の鰻重をかっ込んだ訳である。食えば食ったで次は筏か、などと考えている。大俗物である。