睡眠時間が完全に逆転してしまって、夕方に目覚め、慌てて海に入る。この日は何とも妙な波で、サイズも大してあるわけでなし、見た感じいつものペロンとした湘南の波なのだけれど、なぜか乗り出すと俺でも走れ、俺でも板が返る、という不思議な波。もっと早くから入っていれば良かった。最近、トップターンとはテイクオフの再現である、というあまりに当たり前の事実にようやく気づいてから、また意識が少し変わった気がする。レフトへの苦手意識もだいぶ薄れてきた。そんで秋の日はつるべ落とし。熱中しているとすぐに江ノ島灯台に灯がともり、R134の水銀灯が瞬き出す。宵闇に薄れゆく富士山の稜線に見とれる隙もなく、ただ繰り返し、練習に没頭する。しまいには波どころか近くで入っているサーファーのシルエットさえ見えづらくなり、安全確保のため、お互い「この波乗ります」と挙手してからテイクオフするように。ひとつのブレイクに3、4人だと、取り合いより回し合いになる。土日では考えられない湘南のもうひとつのルール。<159回目>微オフ、モモ、小波だが形良い、1時間半。