カツヤのリハ。指に水ぶくれを作ってしまい、引き続けたら潰して楽器を血まみれにしてしまった。ものすごく反省。どんな楽器でも続けたことがある人は身体が変形・適応する過程についてよくご存知だとは思うけど、たとえばベースの場合、弾きはじめてしばらくは水ぶくれなんかができて、潰れたり痛かったりしているとだんだん皮が厚くなってきて硬い角質ができるようになり、見かけにもいかにも身体が適応したような、ようやく痛い思いとは縁が切れるのだけれどこれは望ましい状態では決してなくて、そこから出る音もごつごつした拙いものだったりして、まだまだ弾き込み続けていると、皮はある時点を境に柔らかくなり始め、薄くなりだし、気づくと、もともとの状態に酷似した柔らかくて薄い、派手なタコもないただの指先になっていて、しかしその柔らかい皮膚はすごく強靭で痛くもならないし水ぶくれなんかもできない、というしなやかさなルックスと出音を手に入れていたりするのだ。でも5年サボればそんな状態維持できるわけもなく、見かけは変わらないけどいつの間にかただの指先になっていたわけで、要するに、何か物事を突き詰めた人はさりげない雰囲気をまとっているというかね、えーと、がんばります。