朝3時、うちの前の道に入り切らないくらいのバカデカい車が横付けされる。はじめまして。ミクシで知り合ったタラオくんと、その友達のしょうじくんと、今日は千葉へとプチトリップ。まずは川崎でしょうじくんを拾い、そのままアクアライン突っ切って、房総の深い山も突っ切って、明け方には鴨川マルキ。うっおーひさしぶりだー南房総ー。引っ越して日常的に海に入れるようになったかわりに、わざわざクルマ飛ばして海に向かうありがたみは霧散してしまっていた。その非日常性が一気に全身の血管を駆けめぐり、走り出したい気分にすらなってしまう。これまたタラオくんのクルマが、ピックアップっつうの? アッメーリカーンなトラックなもんだから、トリップ風情に拍車をかけてくれる。空も飛べるかも(ウソ)。

とりあえず混む前に、と入ったマルキの波はすんげえダンパー、しかも浅い。水深ヒザぐらいのところに肩サイズの波が立つものだから、その水を吸い上げた切り立ちっぷりは凄まじく、半端な気持ちじゃ叩き付けられるのがオチだ。正面の混んでるゾーンはまだマシか、と移動してみると、こっちはトロめからいきなり巻き上げる、さらに凶悪なブレイク。千葉の人、普段からこんな荒っぽいの乗ってるんだもんな、、、そりゃレベルが違うよな、、、と痛感させられる。何本か乗れたりパーリングしたりを繰り返してるうち、ショアブレイクで吹っ飛ばされたついでにボードを砂に刺してしまって、ノーズに横に亀裂。折れなかったのが不幸中の幸いだけど、リペアのこと考えると凹む。さすがにみんなうまく乗れてないようで、場所変えますか、ということに。

そのあと、海岸沿いに白渚、花篭、千歳、そして懐かしい千倉! さらには平砂浦、と見て回って、結局あーだこーだ言いつつ花篭まで戻って入る。これがまた、サイズでかくて、トロくて、そんで突然ドグワシャーってぶっ潰れる、タチの悪い波。巻かれると海中に引っ張り込まれて、ちょっと焦るくらい上がってこれない。結局まともにうねりからは乗れなくて、3、4本、セットを肩から乗ってお茶を濁す。これがまたいったん乗るとすげえパワー。おかげでゲットはきつくてきつくて、沖にボディボのギャルを発見しては「ギャル〜、ギャル〜」ってつぶやきながら、死にものぐるいでその子目指してパドルする(街中なら職質必至)。でも近づいてきたら、顔は見ないように横に逸れる。顔見ちゃってもしブスかったら次からモチベーション維持できないからね(笑)。あら失敬。

2時間ぐらいで上がって、鴨川へ戻ることに。それにしても、10月も下旬だというのに、日焼けで顔が痛い。半袖でも暑いくらいだ。途中、タラオくんが懇意にしてるショップに寄って板を物色したり、房総名物、としまやの弁当を食ったり、夏休み気分満開だ。河口ポイントで、僕は車内で仮眠をとってから入る。これもけっこう大きくて最初てこずったけど、しょうじくんのサーフテックという新素材ボードを貸してもらったところ、難なく滑り出して、テイクオフの感覚を把握できた。あの板マジすげえ。もうちょっと薄くて広いのあったら買っちゃいそう。そんであとは、苦労しながらも5、6本乗れた。うち一本、ちょっと自分としてはミラクルめいた(要するに普通のサーファーがしているような)乗り継ぎができて、興奮が背筋を走り抜ける。ガッツポーズ! 誰も見てやしねえ(笑)。<153回目>マルキ・花篭・河口、弱サイドオン〜オン、肩〜頭、すんげえパワフル殺人ダンパー、2時間弱×3。

三十路に3ラウンドはさすがに堪えた。帰りはぐったり。ミクシで知り合って初対面、なんて出会い系っぽい行為はじめてだったけど、心配も杞憂に過ぎず、タラオくんもしょうじくんもとても気の良い子ですごく楽しいプチトリップとなった。でもまあ、彼らがハイスタかけたときはさすがにアチャーと思ったけどな!(大苦笑・その直前に冨田ラボとか入れた俺のCD-Rかけちゃってたの。無理させたかなあ)。