6/7

やべえ、こんなに楽しいんだもん、引っ越せねえよ。ここ2ヶ月の通勤がいっぺんに報われちゃった。出勤前、5時から7時すぎまで、台風4号の波。100日もブランクあったのに、そりゃバテるのは早かったけど、自分でもびっくりするくらい乗れた。走れた。回せはしなかったけど(ブランク前も回せなかったんだから当然だ・笑)。最初の4、5本、堪能した。波のウォールはほんと視覚にクる。続けててほんとよかった。<回目>ほぼ無風、ハラ、ナイスショルダー→インサイドダンパー、2時間。


6/8

本日も5時過ぎより出動、7時半まで。昨日よりワンサイズアップして胸カタ。ただし形は昨日の方がよかった。ぽよぽよ。 本数的にも昨日の方が乗れてたんだけど、でもねー、お父さん今日はすごいロングライドやったよ。 よせばいいのにフィン砂に刺さるまで走っちゃった。結局やっぱり課題はボトムターンだ。ボトムでしっかり踏めればトップに上れる。上りさえすれば板は勝手に返るんだから。あとレフト。グーフィはまだ感覚が戻らない。視線で上半身をもっと派手に誘導してやんないと・・・。あと今日はダンパー気味だったから頭のすぐ後ろでバレル巻いてるの見ちゃった。手伸ばして触る余裕があればなあ。< 回目>ほぼ無風、ムネ、トロ厚、2時間。


6/9

3日連続! ちょっと寝坊して5時半から。連日のサイズアップ傾向、コンディションはバッド傾向。でもまだ風は入らない。さいしょスエヒロでタラヲくんと合流するも、タプタプで1本も乗れないので海水浴場へ移動する。ひさびさに入った銅像前で、崩れかけを肩から乗り込む感じでようやく乗れた。続けて2本、ロングライド。楽しい! もうあんまり言うことがなくなってきたけど、1)サーフィンやっててよかった。2)海沿いに住んでてよかった。3)体調回復してよかった。4)人生は上々だ。だが調子上がってきた頃にはパドルがもう切れかけ。7時半にふたりとも出勤でタイムアップ。<回目>銅像前、ほぼ無風、カタ、ワイドダンパー、2時間。


6/10

4日目! いよいよサイズアップ。セット間長く、台風のグランドスウェルっぽさがはっきり出てきた。おかしな話だけど、台風のときとまったく波のないときの海面はすごく似ている。波長が大きくなることで、波と波の間が凪いでみえるのだ。その静けさが、とても心地いい。静けさの中、遠く沖合いにセットのうねりが見えると身震いを覚える。やおら静けさはあっけなく吹き飛ばされ、暴力そのものとしかいえない数十トンの猛瀑が目の前で展開される。さすがに 今日は本数は乗れなかった。でも2本だけ、まあ納得の行く乗り継ぎができたかな。あと1本、ひさびさに強烈に巻かれた。やっぱり大きければ大きいほど楽しいよ、俺は。

長い休養から明けて強く思い知らされたのは、すぐに手に入るものは失うのもあっという間で、獲得に時間がかかったものはなかなか喪失しない、という当たり前のことだ。具体的には、腕や胸や腹の筋肉は落ちるのも早いけど、ちょっとがんばればすぐに付く。4日目にしてすでにけっこう戻ってきた。一方で楽にパドルできるようになるまでずいぶんかかった背筋は、なぜかほとんど落ちていなかった。なにより、そもそもスタンドアップしたり横に走る、なんてのはずいぶん習得までに時間を要したのに、3ヶ月の休み明けでもほとんど忘れていなかった。不思議なもんやね。

しかし今回の台風はへんなチラリズムみたいなやつだ。サイズアップしたと思ったら半日でクローズして、翌々日にはあっさり波がなくなってるようなせわしない台風も多い中、反勃起状態というか、妙にちょうどいいサイズがもう4日、延々維持されている。このあともクローズしないで日曜、下手すりゃ月曜まで残りそう。俺の生活、どうしてくれんだ、まったく。<回目>弱オフ、肩〜頭、ダンパーさんいらっしゃい、2時間。


6/15

やーまたもやずいぶん間が空いちゃった。土曜にジャン・ルーシュの「人間ピラミッド」見に行った日仏で会ったタフィちゃんに、日記書きなさいよサボってんなオラァと言われたので、しばらく毎日更新に戻してみようかしらん、と思う。タフィちゃんは春にローザスのロビーで会ったときに「酷い歯! 治しなさいよ」と言われて2週間くらいマジで凹まされたんだけれど、おかげで本気で歯医者に通い詰めてとりあえずオールクリーンにまで追い込めたし、そのせいで何年ぶりかに前歯を気にすることなく歯を剥き出して笑えるようになったのですごく感謝してるので、言うことを聞いてみようかとも思うのだ。まあ、これまた気負って1ヶ月ぶん書くぞーなんて思うと筆が止まるので、今日のことから書いてみようか。

勤めるようになってからというもの、留守番の時間が長くなったおかげでジャリの家庭内順列的増長が目に余りはじめた。昼間まるまる家をひとりで使ってるものだから、ヌシ気取りというか、深夜に僕が帰宅してみれば、ソファに鎮座して、まるで牢名主が「おや新入りかい?」くらいの態度なのだ。これではいかんというので、留守番の間はケージで過ごしてもらうことにした。もちろん狭いし閉じ込められ感満点なので、出せ出せと吠える。しかしそこで折れては元も子もないので、近所からの苦情は覚悟で、心を鬼にして出社している。帰宅時には黙って寝ているので、どうだろう、2、3時間は吠えたあと、疲れて寝ているパタンだろうか。早いところ慣れてくれないと隣人に刺されるなあ。

ただ、いまのケージはトイレや水飲みも入れておくには小さいので、いくぶん大きめのサークルを用意してやることにした。サークルといってもジャリはバカみたいに跳躍力がある(レンジ台に乗っていたときはさすがに目眩がした。猫は垂直の、犬は水平の生き物のはずじゃなかったのか?)ので、天井面も付いた、檻とサークルの中間みたいなやつをカタログで探し出してオーダーしたのだ。で、長い前置きだったけどこれが今日届くというので、宅急便を待ってから出社とする。駅まで雨の中歩くが、遅刻する旨報せておいたので、水たまりをピチャピチャ鳴らすくらいののんびりムードだ。いつも駅のホームから見えて気になっていた骨董屋を覗いてみたりまでしたが、残念ながら素人商売でお話にならなかった。

いつもより1時間半余分に寝たから、最近取り憑いて離れてくれない睡魔ちゃんも今日はしおらしく、作業進むぜー、会議2本にまた作業、合間にebay(笑)。ところが夕方になって、とてもじゃないけど居たたまれないニュースが入ってくる。簡単に予想できたことだけど、いざ現実となると、堪らない気持ちでいっぱいだ。俺が生き延びてなぜ彼が、みたいな傲慢な気持ちにすら、なる。今日は半月かけて仕込んだプロジェクトの公開日で、公開しょっぱなからけっこういい風速吹かしてたので普通にいい気になっていたのだけれど、そんな仕事ハイも吹っ飛んでしまった。帰りの東海道線でちょっと泣いた。

帰宅後、すげえ眠いのがんばって起きて、評判になってるエウレカセブンの再放送を見てみた。んー、同世代ががんばって作ってるなあ。気持ちよがり方がいっしょだ。そしてだから同世代のダメなところが出まくってるなあ。でもまあダメなところばっか目につくってのは要するに自分を見ているようなもんだからで、自分のことを愛するやり方を適応してあげれば十分好ましい作品に思えもするから、こういう同世代の作った作品が世に増えてくるというのはなかなかやっかいなもんだと思った。おおひさびさに日記の体裁になったぞ。リハビリリハビリ。


6/16

エウレカ見終わって波高図見たら熱いことになっていて、結局2時間仮眠をとって、5時前から海。あー今日は絶対会議中落ちる気がする。海はそれなりにウネリっこなれど、引きいっぱいでインサイドはカレント巻き巻き、見た目よりゲットハード。セットはペロンとしたワイドダンパー、ミドルはトロトロで乗りづらいうえにオンショア入り出して面も荒れはじめたので早めに上がる。1本、ダンパーはダンパーなんだけどびったしクリティカルな掘れ掘れゾーンに最後まで滞在できて、びっくりするくらい走れた。踏み込んだらフェイス登ったので自分でびっくりしてしまった。あの位置を常に狙えるようにすれば、いままで乗れなかった波も照準に入る。もうひとレベル上の座標合わせが課題か(もうめんどいのでスペシャルターム垂れ流しで)。< 回目>船前、弱オン、腰ハラ、トロ厚ダンパー、1時間半。

昼、客先打ち合わせ、槍が崎でランチ、戻って編プロさん来社対応。しゃべってるうちは大丈夫なのだが、作業に入ると案の定睡魔ちゃんの独壇場。トイレの個室で下半身ハダカのまま寝てしまう。気づくとふたたびミーティングの時間だ。終わってタクで青山のマサフクのパーティへ。1時間ほど滞在してふたたびオフィス。ニュース村のソファで仮眠。就職してはじめてのお泊まり保育とあいなっている。空調が効きすぎて乾燥が酷い。しかし作業は捗る。クセにならないようにしないと。

さて例のバトントワリングだが、ネット界的に抹殺されてる気持ちになって拗ねてたら、ようやくスピン兄さんから回ってきたので、僕ここにいてもいいんだね!(こういう10代っぽいこといつまで言ってられんだろう) いずれにせよ、この記述で僕の何がわかるってんだキショウメ。

■Total volume of music files on my computer
 iTunesが12.44GB。あと音楽関連mpegが40GBぐらい。
■Song playing right now
 大車輪 / ajapai feat 岡村靖幸
■The last CD I bought
 Be / Common――想定内。
■Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me
 Release Yourself / Graham Central Station――昂揚とは。
 One Nation Under A Groove / Funkadelic――反復とは。
 Peg / Steely Dan――設計とは。
 雨のケンネル通り / EPO――歌謡とは。
 Tripping Out / Curtis Mayfield――感情とは。
■Five people to whom I'm passing the baton
id:yoyoprofane
id:Fancy
のりくん
・・・これはアムウェイ勧誘のつらさを味わわせる企画ですか?

追記:TFJとユメからも回ってきたのでちょっと書き足すわ。これすごく正直に書いたんだ。とくに繰り返し繰り返し聞いた曲のとこ。最近30になって音楽趣味が完全にルーツバックというか一周した感があるんだけど、自分にとって何が音楽で何が大切なのか、ずいぶん明確になってきた気がするのね。ひとつめの要素は、グルーヴ。GCSはアッパー振り切る、ファンカは燠火のような。ふたつめは、デコレーション。Ajaはクラスター寸前まで織り重ね、EPOはさじ加減でキャッチーに。そして最後、そんなバランスシートの操作も、感情の前では結局無力だということを教えてくれたカーティス。

これで僕の音楽観みたいのはほとんど語れちゃうんじゃないかな。あとたまに誤解してる人がいるけど僕はファックディスコですよ(笑)。ディスコがファンクを搾取し、そしてヒップホップによって駆逐されることでファンクネスは復権したという史観で育ってますから。あと史観うんぬんで言うと、最近いわゆる汎ハウス史観に近づきつつあります。4つ打ちの構造=ハウスである、つまりハウスはテクノやトランスの上位概念である、という史観ね。現場でレコード買ってるとジャンル意識が育って絶対呑めない歴史把握なんだけど、いったん離れてフラットな耳で検証すると、割と間違ってないかな、と思えたり。まあいいや。はい。


6/18

前々日4時半に起きて海入ってそのまま六本木出社して翌朝10時まで30時間働いて1時間半かけて鵠沼帰って2時間仮眠とって1時間半かけて千駄ヶ谷出社して会議して原宿で髪切って六本木戻って作業して帰宅したら1時で例のごとく風呂で気絶。おなじみの浴槽睡眠(初期の読者の方がまだいるとすれば、もう8年間このフレーズを聞かされていることになりますね)。しかし土曜日とはいえ翌朝は10時からリハが入っておりますああ無情。大井町に30分遅れで到着し、ごめんごめんと謝りつつ2時間。安スタジオなれどベーアンだけSWRがおごられていてめちゃくちゃいい音。しかしハイファイなアンプだと粗が目立つのもまた現実で、自分のお粗末さを思い知らされる。実は最近プレイスタイルを大きく変えたので、それの実験もしてみる。この話は近々したい。

そんなことより問題なのは、このリハ後に完全に朦朧としていて、ギターの藤枝くんとダベって帰宅したら、天気がいいから海辺でも散歩すんべー、とか半裸でジャリ連れ海岸を流して、3時頃には日焼けの疲れでそのまま寝ちゃって晩にりょんがやってきて起こされるともう真っ暗。真っ暗、土曜日、あれ? 土曜日、夜、あれ? 土曜晩、あれ−? もうほんとに俺は死んだ方がいい。中学以来の偉大なる友人の結婚パーティを、すっぽかしてしまった。前の部屋、前の前の部屋のリノベーションをやってくれた、あの清水だ。どうしよう、、、こんな不義理もねえなあ、、、どうしたらこんな不義理ができんのかねえ俺、、、まだ恐ろしくて詫び電入れてません。パーティ跳ねてのアッパームードに水差しても悪いし、、、。なんて謝ろう、、、つうかほんと俺、、、酷いにもほどがある、、、ひさびさに自分に呆れて言葉を失った、、、。ああそうか、あれか、あれを書けばいいのか、、、orz。


6/20

晩、青山でドラゴン桜講談社漫画賞受賞&ドラマ化記念パーティによくわからんが顔を出すことに。近くにいるというのでリョウタさんも引き込む。おおこの顔があの人か、と生漫画家さんをたくさん見かけて感慨深かったのだが、ぜんぶ忘れてしまった。なぜか。G社のKさんがおもむろに、他のことが全部吹っ飛ぶどころか帰って床に就いてもKさんの顔が脳裏から離れないくらい強烈な自分語りを始めたからだ。内容はまったく書けないので伏せる。スマン。俺がくだらねえ自主規制や思わせぶりな伏せ字とか使う人間じゃないことはわかってもらえてると思う。ほんとに書けないのだ。生き馬の目を抜くというのはああいう人のためにある言葉だなあ。俺は生きるか死ぬか、殺るか殺られるかみたいな世界とは一生縁を持ちたくないもんだ。しかしKさんに「唐木さん、今度ニク食いに行きませんか?」と誘われている。果たして何の肉が出てくるのだろう。恐ろしすぎる。


6/21

撮影。現役時代(って何だ・笑)からそうだったが、俺は現場に出ている限り元気だ。


6/22

リョウタさんに「ゲンは(女とかセックスとか快楽とか征服とか認証とか恋愛とかが好きなわけじゃなく)チンコが好きなんだよね、単に。チンコ原理主義者というか」と言われる。なんだそりゃ。大筋で当たってるけど(笑)。「そういえば俺、醜形不安がないの、チンコだけだわ。ツラも骨格も指も皮膚も髪質も、身体のあらゆる部位に醜形恐怖が宿ってるけど、チンコだけはなんか、素直に俺のチンコ、ハンサムだなー、って」「仕事しようぜ」「しよしよ」。


6/23

5時に起きる。波は肩サイズ、グッドコンディション。しかし頭を抱える。今日は社長のアテンドで長い外出がある。どう考えても普段の3倍は疲れそうな用事。しかも、晩は晩で22時から1時までラムリハが入っている。こちらも諸事情あって普段のリハの3倍は疲れそう。しかも帰りはカツヤのクルマを運転して帰る予定だ。全部こなせるか、ストレッチをしながら考える、考える、考える。海入って、働いて、演奏、運転、ノンストップ22時間。うーん、たぶんこなすだけなら大丈夫だけど、明日も出社しなくちゃならない身だし、しかも明日の晩はAgehaでのライブが控えてる。そこまで走りきれる自信がない。倒れるのが気持ちいいことは20代に重々味わっているのでこのメニューは魅力的なのだが、倒れたら回復まで長引きそうだし、くやしいけれど、今日はサーフィンはあきらめることにした。あと3時間寝れる。三十路メソッド!


6/24

結局カツヤのクルマで三京ぶっ飛ばして、家に着いたのは3時近く。それから家のことして風呂入ってベッドに倒れ込んだらすぐに目覚めて、借りもんだけどクルマ出勤。無理。家出たとこから混んでる。このへんの渋滞の名所は原宿っていう交差点なんだけど、もう原宿がどうこうじゃなくて全面的につながってる。結局横浜新道に乗るまで1時間強。ぐったり。ぐっすりがgood sleepならぐったりは何だ。新道に乗っちゃえば第三京浜の終点まではスムースに40分。ところが予想はしていたものの、環八から中原街道、動かず。無理。西大井に着いたのは家を出てから3時間は優に過ぎた11時。そっからまた湘南新宿ライン拾って出社。たとえ運転手がいてもクルマ出社なんてするもんじゃねえと痛感させられた徒労感いっぱいの朝。つうかもう昼。

千駄ヶ谷へ外出、六本木へ戻って、ギリギリまで仕事して上がって、夜の仕事で新木場へ。アゲハの楽屋には楽しい面々。MUROくんはいいとして、LLブラザーズすげえでかかったなるほどさすがLL! メロリンキュー!(笑) あとシークレットでアムラーが来てたはずなんだけど、俺だけ見れなかった。くやしい。我々のライブはまあ普通な感じ。普段やんないんだけどブレイクで腕振り上げてぶんぶん煽ったらプール飛び込んだやつがいて面白かった。だが、ライブが跳ねたらもうぐったりだ。歳だ。夜明かしのパーティにも、ハレの場に大音量の四つ打ちが供されることにも、子供の毛穴から性欲が噴き出して湯気立ってるのにも。ライブ中、うちの彼女がナンパされたようで、その声の掛けられ方と声を掛けられた相手のトライブに落ち込みまくっていたのは面白かった。あとDJで入っていたA社のお姉さんの骨格がヤバかった。182cm48kg、みたいな。

すんげえ混雑と水しぶきのため退出できず(なにせノートパソコンとベースを背負って、プールに飛び込んでびしょぬれではしゃぎ回る客を掻き分けていかなきゃならんのだこっちは)、4時過ぎにようやくタクって東京駅。タクの中にケータイを忘れる。さらにオフィスのセキュリティカードがなくなっているのに気づく。もう俺はダメだ。東京駅にへたりこむ。ようやく藤沢に着いてタクったはいいものの、朦朧としていて自分の家の場所が言えない。「どちらまで?」えーとあれ、あの、鵠沼、あーとなんだっけ。「はい?」あれ、バス通りで。「バス通り、どちらで」あの、老人。ごめんなさい俺んちなんだけど。「はあ」老人ホーム。うち。「なぎさ荘ですね」それ、うち。バス通り。「はい」。


6/25、6

だらしない僕らはだらしない格好で町へ出る。どんくさい身なりでどんくさいショッピングモールを徘徊し、どうでもいいようなものばかり買う。決め込んだ服装で選び抜いたものだけ買うなんて、もううんざりなんだってば。