共働き

同居人は明日が締め切りの仕事に追われていて、Macから離れてくれそうにない。手持ちぶさたなのと、最近ミルクの泡立ちが少し悪い気がしていたので、エスプレッソマシンのメンテナンス。水あかを丁寧に洗って、パッキン類の掃除をして石灰の除去までやった。気分一新でillyを淹れる。

illyはバランスの良さがいい。苦みと酸味ともに口当たりがさわやかで、普通に飲むならこれがファーストチョイスだと思う。普通のと苦いのと2種類あるけど、僕はラテ需要のほうが多いので苦いほうを。ただ、あんまりにバランスが取れているので、淹れているこっちが試されるようなデリケートさがあって気が抜けない。プレスが強ければすぐ苦みが前に出るし、抽出が長ければなんか気の抜けた味になってしまう。だから練習用としてもとても役に立つんじゃないかな。

その点LAVAZZAのクオリタ・オロは、割と性格が強く前に出ていてコンディションに左右される度合いが少ないように思う。甘みもはっきりしていて、全体にしっかりした、そうだな、フルボディって感じ。日本語だとコクのある、って言うのかな。他のLAVAZZAを試してないのだけれど、人の話ではラインナップいずれも性格がはっきりした、腰の強い味だとか。

Segafredoの豆は一度買って懲りた。ホームユースのマシンで淹れると抽出が浅く、いくらプレスしても味になりにくい。店で飲むぶんには悪くないから、たぶん気圧不足が原因なんだと思う。そしてスタバ。ストレートじゃ泥水みたいで飲めないんだけど、ラテに使うと、スタバ的としかいえないあの魅力がそのまま出る。シアトルスタイル。あれはあれで完成されているなあと思う。ピザ生地の好みといっしょ。シカゴスタイルのピザはまがいものには違いないけど、でもあれにはあれで楽しみがあるでしょう?

とかなんとか思いつつ2杯目を淹れていたら、抽出長すぎてアメリカンじみた味になっちゃった。水で薄めたサイダーみたいなそいつをぐいと飲み干して、上出来のラテをモニタとにらめっこしてる人のわきにコトリと置く。借り物のVAIOノートで書こうとしてみたんだけど、どうも気乗りがしなくてあきらめた。