今日はミラクルがあったのでその報告。高校生のとき何度か行った人んちそのままの蕎麦屋、という日記を4月に書いたのだけれど、その店名が判明したのです。 

正直言うと、この店の存在自体が自分の脳内で捏造されたフィクションだったら俺もよっぽどだな、でもありえなくもないな、くらいに思っていたので、実在したことにまず何よりほっとしました。店の名前は「ふる里」でした。聞いた瞬間にシナプスつながる音したもんね。ああ、まだ終わってなかった俺の脳。

そんで誰に教えてもらったかって話だけど、何のことはないと言うか、旧友・神吉弘邦くんでした。いまや名編集者になっちゃったカンちゃんだけど、就職活動が一緒の年で知り合ったのだった。俺だって就職活動くらいしたことあるんだよ、1社も受からなかったけど。10社落ちる前にメンタルが完全に終わったので降りた。

無能の自分と違い、かんちゃんはめっちゃ大手の版元に勤めて、そのあと長くAXISで着実な仕事を重ねて、いまフリーなのかな。最近東京のウェッサイに引っ越したらしくて、それで国分寺にある老舗バーに行ったとき、俺の日記のことを思い出して、マスターに聞いてみてくれたんだって。そしたらその人がたまたま麺類好きで覚えていた、と。

けっきょくインターネッツより友達、って話にいっけん見えちゃいそうだけど、でも遠く離れた10年近く会ってない旧友が、日々のたわごとを読んでくれてたっていうのもインターネッツなのかなーってしみじみ思ってる。ちなみに検索してみたら1件だけヒットして、98年7月に「ぶらり途中下車の旅」で紹介されていた。旅人はミスターちんっていうのがすごく良い。

さておき自分が大学を卒業したのが98年の3月だから、大学生になって再訪したらただの民家に戻っていた、って記憶は捏造で、たぶん大学を卒業したあと、あてどなくバイクで徘徊してるときに再訪したのだと思う。大学を卒業して、就職もできず、ライター仕事もらったりスタートっていう編プロで働かせてもらいながら実家にとどまっていた期間が1年半くらいあった。いちばんウジウジしていたけど、なんか元気だったな。