卒業が確定してしばらくのあいだ気が抜けて呆けていましたが、17時間睡眠とかしてたらさすがに奥さんがぶち切れて目が覚めました。いまは毎日zillowというアメリカのSUUMOとにらめっこで、9月末での転出届を大家に出してしまったので、さすがにお尻に火が付いています。アメリカのアパートメントでやっかいなのが、そこそこ高額でもバスタブがないのと洗濯機がない物件がゴロゴロ存在すること。その割に食洗機の装備率はものすごく高い。

そもそも日本では冷蔵庫も洗濯機も電子レンジも食洗機も個人に帰属するものだけれど、アメリカでこれらは一般に物件に備え付けのものと捉えられていて、ホーム・アプライアンスという言葉のとおり設備という側面が強く、日本におけるコンロの位置付けを思い出してもらえばいい。もちろんテレビやオーディオは個人が持ち込むもので、これらはアプライアンスとは呼ばれずエレクトロニクスと呼ばれている気がする。でも掃除機は個人に帰属するけどアプライアンスだな。なんなんだ笑。

郊外に住まわれてるご一家にお招きいただいたのだが、庭のある一軒家で薪ストーブに自家菜園、ものすごく素敵な暮らしをしてらっしゃって、憧れるけど、あれは自分にはできないなーとしょんぼりしてしまった。そもそも自分は団地生まれのマンション暮らしで一軒家に住んだことがないし、虫や草をさわればすぐ痒くなってしまう。要は向いてないのだが、なにより連れて行ったジャリがその空間ではめちゃくちゃ元気になっていて、そのお宅の子供らも当然めちゃくちゃ元気で、つまりあれこそが生き物が元気になる暮らしなのだ。そうわかってるけどしてあげられないので、しょんぼりなのだった。

帰ってきてzillowでちまちましたガラス張りの部屋を検索していたら、もうなんだかバカバカしい気持ちになってきてしまって、パソコンを閉じてジャリの散歩に出た。お庭であれだけ駆け回っていたジャリが、街中だと歩くのを嫌がって立ち止まってしまう。たぶんこれから育つ我が子も野を転げ草をむしり泥をこねて遊びたいんだろうな。申し訳なくなって泣けてきてしまう。