きのう、いろんないきさつがあったのだがドバッと省略すると、ベースデパートメントの定例会に愛するフランシス・ロッコ・プレスティアが来てくれて、レクチュアをやった。やったのだが、おれはもうほんと頭に来た(その1)わけでなー、ぜんぜん人が集まらなかった! ヤネクなんか満席になったのに、教室の1/3も埋まらなかった。うちの学校に来すぎててすっかり飽きられてるウッテンですらもっと集まるのに。ホストをつとめたサンドロちゃん(副チェア)がすごい申し訳なさに包まれながら司会をしていた。

やるせない。ロッコだよ? おれだってそこそこバークリー愛なくはないけどさー、このときばかりはダサい学校で嘆かわしいわーと思ったよ。何が大事なのかさっぱりわかっちゃいない。ざんねんだ。残念。はー。さておき病み上がりのロッコはいつものしゃがれ声がだいぶ弱々しくて、動きが緩慢で、でも血色はよかったな。プレイはちょっとだけ緩くなっていたけど、でもロッコだもん、なにしろスタイルキングだし、オンリーワンだし、イノベイターだから、劣化なんて言わせない。その人にしか出せない音を奏でている人の強みだなー。

デモ演が終わったときにハッと気が付いて、家に鬼ダッシュで帰ってタワーでいちばん好きなBump Cityのアナログ取ってきた。帰ってきたら続いているはずのレクチュアが、質疑が続かず盛り上がらないので早仕舞いしたとのこと(頭来たその2)で死ぬほど焦ったのだが、トイレからロッコが出てきたので「さっき途中で抜けてすいません、これ取って来たのでオトグラフプリーズ」って言ってサインしてもらった。インスタ参照。英語が出てこなくて死んだのだが、とにかくライフタイムヒーローだしビッグリスペクトしているってことは伝えられたと思う。

そんで今日、5weeksのTOPアンサンブルにロッコがジョイントする、というイベントがあったんで行ってみたんだけど、ロッコの扱いがめちゃくちゃ酷くて、おれはもうほんと頭に来た(その3)。いくら口下手だからってトークセッションは先生ばっか喋ってさっさと切り上げちゃうし、いざ演奏になったら、15人くらい上がってるステージの最後列で弾かせてさー、前列で先生ははしゃいでるし、ボーカルはカラオケ気分ではしゃいでるし、なんなんだろうあの軽い扱い。単純に客からロッコぜんぜん見えないし。呆れた。

ディーモに会ったんで文句言ったら「おれもそう思ったけど、彼はすごく謙虚な人だから後ろでいいって自分で言ったんじゃないかな」って言われたけど、仮にそうだったとしてもあれはない。ほんとに。大きなお世話だけどさー、ロッコが傷ついていないか気が気じゃなかった。呼んどいて軽く扱うってほんとにタチが悪いと思う。ハービーが来ても同じことできるのだろうか? アンサンブル自体は5weeksと思えないくらい仕上がっていたけど、ロッコが弾いた途端TOPのサウンドになったので、そこは単純に感動した。よかっただけに、残念だったな。