ブラジリアンハーモニー、ボサノヴァつづき。半音進行のベースライン、インバージョン、エクステンドドミナントに加えて、トーナルアンビギュイティなど。それにしてもいまさら気づいたのだが、自分がトラックを作るときに好んで使う楽器、つまりローズ、ガットギター、フルート、フリューゲルというのは、どれもボサノヴァで頻度高く使われる楽器なのだった。

なのに自分はジャズ以上にブラジル音楽およびラテン音楽に傾倒した経験がない。90年代にモンド・カフェ・ラウンジといったムーブメントが立て続けにあったせいで、のめり込む前から勝手に食傷してしまっていたような気がする。基礎教養レベルに達してるかも怪しいリスニング体験しかない。もったいないことだ。でもまあ、これから聞けばいいや。楽しみ楽しみ。老後老後。