日曜はゴジラのあと、MB101のグループプレゼンテーションの準備をするため、ティモシーの家に集まってミーティング。著作権料の分配にまつわるアメリカ音楽産業のローカルルールをまとめるだけなんだけど、理解が及ばず付いていけなかった。いつも思うのだが、授業はまだ楽だ。ちゃんとした言葉、ちゃんとした文章でしゃべってくれるから。これが茶飲み話になると、ほんとに何について喋ってんのかわかんない時間帯が出てくる。死にたさがすごい勢いで包み込んでくる。

それなりに頑張って食いついて「ここがわかんない」「そこがわかんない」って言い続けたけど、ちょっとうんざりされたかもしれない。でもまあ仕方ない。あと腹割って話してみると意外とみんなやる気ねえっていうか、めんどくさいことは回避したいよなーそりゃーっていうのもわかってきた。もちろん基本的な態度としてこちらの学生は日本の大学生の1000倍くらい勉学に熱心だけど、だからといって楽したい気持ちがないわけではないというか。特にこの授業が必修で取らされ感のある枠だからかもしれないけど。

そんで晩はKINGのボストン凱旋ライブを見に行った。ブライトンミュージックホールはほんといつも音が良くて素晴らしいんだけど(スピーカーは3連のラインアレイが左右についてるだけなので、PAのセンスがいいのではないかと思っている)、その、なんというか、集客がだいぶ残念なことになっていて、ちょっと気の毒だった。彼女らは曲も演奏もすばらしいのだが、見せ方に感心がないタイプの芸術家の典型って感じもしたな。あと物販のTシャツがダサくて、それはちょっとチャーミングだった。グラスパーの新譜のジャケとかも、あれなんなんだろうw。

さてようやく月曜、プライベートレッスンは、3拍子の曲メロを4拍子のアフロキューバンのオケでやる趣向。ポリリズムとして処理するんじゃなくてメロにアレンジを加えて4拍子に直す感じ。けっこうっていうかすごい難しい。ちなみにLow-Bのまま過ごしてるんだけど、過去のレパートリーをやるとどうしても弦が足りなくて死にそうになる。だからといって6弦まで背負うのも重くて仕方ないし、もういっそ4弦にまで戻して迷いを断ち切るというのはどうか。なんか人生の迷子っぷりが楽器にも及んでしまった感じ。

ムーブメントはオーディションレッスン。オーディションでの立ち居振る舞いについてひととおりレクチュアがあって、そのあと実際にクラスメイトを審査員にしてオーディションのシミュレーションレッスン。ムーブメントの教室にはアンプがなくて焦った。仕方ないのでスラップ中心にして乗り切ったけど、なんかそれが受けたみたい。ほめられた。レクチュアもわかりきった話だしシミュレーションもくだらないといえばくだらないけど、これだって場数だ、意外とこういう積み重ねが本番に効くかもなーと思う。

夕方に対位法。出席が悪くてそのため課題もボロボロの子がいて、その子の課題があまりに禁則まみれで先生が「いままで何を聞いてたんだ!」ってヒスを起こしてしまう。すかさずクラスメイトのみんなが「できないからこそ勉強するんでしょ」「まだみんなビギナーなんだし」「間違えこそ成長の糧」とかなんとか寄ってたかってフォロー。先生はキレたせいでだいぶ器の小さい奴っていう目で見られるようにあってしまって、自業自得だけどちょっと気の毒。