一気見した家政婦のミタのせいでめちゃくちゃ眠いままMB101。内容はアメリカでの著作権の分配率について。作詞作曲に加えて破損補償とかなんだかんだ引かれていく。そのナンダカンダの部分を延々話しているあたりで完全に船を漕ぎながら聴講していたところ、来週のまとめプレゼン班に当てられてしまった。マジかよ。パワポ作る係に逃げてトークは回避するという手もあるんだけど、それも不甲斐ないしなあ。いきなり窮地を迎えてしまった。

ガッキーの逃げ恥ダンスを見てたいへんに良い気分。あの手のダンスはmikiko先生仕事とも少し系譜が違って「踊ってみた」が発明の震源地だったように認識しているのだけれど、動画投稿ブームに乗ってそこそこ世界的な普及を果たした。ほとんどのムーブは手踊りが中心で、そろっとステップを踏むことはあっても大きく跳ねたり移動したりすることはない。それが可愛らしく目に映るのだが、あれはとにかく部屋が狭くて、しかも壁や床が薄いので親や近所に怒られるとやばい、という日本の住宅事情から生まれたものだと思う。それが独特のテイストを産出して世界から面白がられているのだから、何が奏功するかわからない面白さがある。

私は2度しか行ったことがないけれども代々木というか千駄ヶ谷にオフサイトというライブハウスがあって、もうなくなってしまって久しいが、住宅事情から音量が出せず、そしたら出演者たちがそれを逆手にとってどんどん出音を小さくしていき、ある頃からは客が真剣に耳を澄ませないと音楽が聞き取れないライブが続発するという、世界でも類を見ない空間になっていったことを思い出す。なにか逃げようのないローカルな事情から生まれ出てしまった現象みたいなものを、私はけっこう好ましく思ったりする。