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ようやく土曜だ。泥のように寝倒した。一歩も外出しなかった。寝てる間に奥さんが在ボストン邦人研究者の会合みたいなのに出かけて行ったのだが、見送ってまた寝た。邦人会なんてどうせ狭いコミュニティで浮気相手が入り組みまくってて、懇親会と称して倦怠期エリートの狩り場になってるくらいが関の山だろう（酷い偏見。ほんとはみんなすごく佳い人たちに違いない）。

日が暮れた頃にのそのそ起きて、放置していた組み立て家具に手を着ける。日本を発つ引越しのときから腰痛の具合が思わしくなく、いつも腰のあたりに暗雲が立ち込めていて、回復の兆しがない。椅子をひとつ片付けるごとにベッドに戻ってストレッチしながら、安家具特有の精度の悪さに結構な時間を費やして、積まれていた段ボールを全部やっつけた。またもや部屋中が発泡スチロールまみれに。ビニール袋の素材とか発泡スチロールの素材とか、細部にいかんともしがたい異国情緒が宿るものだ。

段ボール箱を潰してると奥さんが帰宅。ちらとプログラムを見せてもらったら、マジで行かないで良かった、中国の脅威に備え国軍化＆軍拡せよ！みたいな夢見がちミリオタ右翼学者の演説がプログラムにあって、居合わせたら間違いなく演台に罵声を浴びせながら詰め寄り、ポリス呼ばれるような揉め事になっていただろう。こちとら査証1枚でなんとでもされてしまう身分だ、波風立てずに過ごしたいんだっつーの。

家具の次はケーブルテレビに着手するが、どうにも挙動がおかしい。おかしさのレベルがソフトウェアの範疇を超えているので、まさか、と思って別室の壁に挿したら動きやがった。なんのことはない、居間のアンテナコンセントが死んでいたのだ。リアルタイムでサタデーナイトライブを観て感動。オンデマンドに最近の映画が普通に並んでいて戦慄。同時にネットも開通して、瀧ちゃんが貼ってたクドカンのタイガー＆ドラゴンをyoutubeでおしまいまで見てしまった。目の前にテレビが来たっていうのに、何やってんだ。