書き忘れたんだけど、昨日食後に、なぜ俺は同じ色で似たような形のパンツを5本も持っているのか、という話になり(オリーブグリーンのスリム)、まあ途中は端折るが、太田もいるのに男3人でいそいそとズボンを脱いでは交換しあうという、わけのわかんない大会になった。しかし恐るべきは三者三様に他人のズボンの似合わないこと! 俺のズボンを履いたゴセッキーはまるで戦地巡りのピエロだし、瀧坂に至っては、ありゃなんなんだろう、乞食になったウォーリー?(酷い) ゴセッキーのパンツを履いた俺も留守に祖父の服を盗み着た子供みたいだし、なんというか、爆笑とともにボトムスの難しさを3人して思い知らされた次第。パーティの余興としてはかなり手軽でお薦めできる出し物だと思う。

HDD交換とデータ移設に手間取って(旧IBMはディスクエラーが頻発するのだがなるたけ移し替えたいので小分けにコピーしていた)2日ほどネットに繋がなかった。今日はその分の日記をつけて、ジャリの散歩へ。古今では阿部さんとおっしゃる(またアベが増えた)初対面ながら微妙に知人系がリンクしているらしい方と四方山バナ。その後牛久保がやってきて、二人でメシを食いに出る。羽前という、メニューはないものの2500円で魚を中心にひととおり食べさせる料理屋が近所にあって、まだ足を踏み入れたことがなかったため行ってみたのだが、あいにく貸し切りだったようでダメー。仕方なしにニュージーランド坂(勝手な呼称。大使館がある。ちなみにランド坂といえばこれは川崎にあるヘアピンカーブの聖地)を下り、魚力へ。こちらも日曜はお休みでシャッター。

お次は最近八幡駅のパチンコ屋向かいにできた、やはりまだ入ったことのなかったダイナー、あらお休み。本格ジプシー。ふと韓国料理の乍玖を思い出して、オープン当初に試したとき一緒に行った人の「悪くはないけど、半年保つかしらね」という言葉が当たったかどうか確かめに路地を曲がってみた。お店はちゃんと生き残っていて、それなりに繁盛している様子。ビールを頼み、メイン料理のカムジャタンと、ハチノスを酢味噌で和えたもの、あともやしをマリネ状に軽く漬けたものを食べた。カムジャタンは大久保の松屋には及ばぬものの、オープン時に気になったスープの薄さはそれなりに解消されていて、あと牛久保の食うペースが自分ととてもマッチングがいいので、紫蘇の実がプチプチ口の中で弾けるのを確かめながら、アチーだのウハーだの言いながら、CMの憲武ばりにテンポ良く美味しく平らげることができた。最後おじやにして濃厚なところを固体で楽しめたのが良かった。うどん選ばなくて正解。

マッチングという話で言えば、牛久保の歩くのが速いのにはちょっとばかり驚かされた。俺もかーなーりー速く歩く方で、徒歩の概念を拡張するくらい速い、と言われたことがあるし、むかーし付き合ったことのある女性でひとりだけ、ちょうど自分と同じくらいの速さで歩く人がいて、その人と渋谷を並んで歩いているときすれ違った女子高生の集団に、ただ歩みが速い、というだけで指さされて拍手と笑いを頂戴したことすらある。そんなわけで誰かと一緒にいるときは常に心のどこかで歩くスピードを制御しているし、自分より速く歩く人にはそうそうお目にかかったことがなかったのだが。牛久保と歩いているとむしろ俺が少し歩みを速めなきゃならないくらいで、なんというか、単純に新鮮な気分になった。180cm台後半の人がアメリカ行ってびっくりするような。というわけで、小男ふたりが夜更けの山手通りをヘンな速度で過ぎ去っていく。